#187 サーカス
不思議さ、怪しさを感じる曲。
日経エンタテインメント(2010.9月号)には
「ちょっとエロチックな香りが漂うラブソング」って書いてあったけど…違和感。
エロチックと言うほどではないと思う。It's 妄想なのまた。
この曲の歌詞は、悲しみから抜け出せない、暗い闇に取り残された「君」に
ピエロに模したであろう「僕」が何とかして光を灯してあげたい、という曲。
その場所が曲名にもある「サーカス」のステージだというわけです。
ただ、それも単純じゃないというところがこの曲のミソかなと思います。
今までの嵐の曲なら、僕が君の太陽になるよとか、アイドル王道ソングがある一方で
自分にも苦しみがあってそこから抜け出したいというか、もがきソングも少なくない。
この曲の場合、それがミックスされているというか。
単純に「君」を助けようと思っているだけではなくて「僕」自身も何か悲しみを抱えているんですよね。
最後のフレーズにさらっと入ってくる、「それぞれの悲しみ今宵忘れよう」という歌詞がそれを決定付けるものだと思いました。
「僕」の悲しみはおそらく「ピエロ」としての悲しみ。
”夢のような世界を見せるから、僕のほうさえ向いてくれればきっと悲しい思いを忘れさせてあげるよ”
という思いでおどけてみせるのだけど、「君」にはなかなか届かない悲しみ。
虚しいよね、なんか。
アルバムが出たとき、おおっ!と思った人とうーん…と思った人で二分したのではないでしょうか。
いろいろ調べてみると「サーカス」という言葉にポジティブな印象をもつ人とネガティブな印象をもつ人がいて
イメージするような音楽もかなり個人差があるみたい。
みなさんは「サーカス」と聞いてどんなものをイメージしますか?
ピエロ?曲芸?それともイリュージョン?
ピエロは陽気な、おどけている感じ?それともいつも笑いものにされるピエロの奥にある悲しみ?
私は、サーカスと聞いたら真っ先にピエロを思い出して、ピエロや動物の悲哀な顔を思い浮かべます。
人に感動してもらうために、笑ってもらうために、自分が笑いものになっておどけてみせる。
その陰と陽が入り混じった、しかも陰がかなり強めな、複雑な感じなんです。
なので、ゆらぐギターの音の醸し出す怪しさと、
「君」の抱えている悲しみとはちょっと違うなぁと思って長いことあまりピンと来ませんでした。
でも、このレビューを書いてみると不思議と好きになる。
#188 ギフト
『僕の見ている風景』で最大の壮大なバラード。
潤くんが「今までとは違った対象への愛を歌った曲」(「duet」2010.9月号)
翔くんも「男が歌うことによって成り立つ歌」(「ススめる!ぴあ」2010.8.26号)
とレビューしていたように、今までにはなかった母への愛情深い歌です。
私でも母親のような気持ちになってしまいますね。
母のものすごく包容力のある感じがまたいいし、
その母をとても大事にする息子の優しい思いとか
些細な優しさに気付くあたたかさがすごく伝わってくる歌です。
この曲を作った作田雅弥さんは
「サクタマサヤ」名義でアーティストとして活動してらっしゃいます。
さて、サトシックとしてはラスサビ前のソロですよ!!!
何度卒倒したことでしょうか…(笑)
「響くようにと~」「届くようにと~」の「と~」が
素晴らしい響きを持ちながらビブラートする、なんという心地よさ。
その後とり肌の立つような涙腺破壊力の高いフェイクが静けさを破ります。
国立のDVDを見たら、案外普通に歌ってやがる。
ニノや松潤なら、前かがみに腰を曲げてマイクに向かって目をぎゅっと瞑って歌いそうなものを。
くーっ、ニクイ、悔しい、羨ましい。(笑)
曲名 | Rap詞 | 作詞 | 作曲 | 編曲 | ソロ | サクラップ | サトフェイク |
サーカス | - | Soluna | iiiSAK HYDRANT | youwhich | AMNS | × | × |
不思議さ、怪しさを感じる曲。
日経エンタテインメント(2010.9月号)には
「ちょっとエロチックな香りが漂うラブソング」って書いてあったけど…違和感。
エロチックと言うほどではないと思う。It's 妄想なのまた。
この曲の歌詞は、悲しみから抜け出せない、暗い闇に取り残された「君」に
ピエロに模したであろう「僕」が何とかして光を灯してあげたい、という曲。
その場所が曲名にもある「サーカス」のステージだというわけです。
ただ、それも単純じゃないというところがこの曲のミソかなと思います。
今までの嵐の曲なら、僕が君の太陽になるよとか、アイドル王道ソングがある一方で
自分にも苦しみがあってそこから抜け出したいというか、もがきソングも少なくない。
この曲の場合、それがミックスされているというか。
単純に「君」を助けようと思っているだけではなくて「僕」自身も何か悲しみを抱えているんですよね。
最後のフレーズにさらっと入ってくる、「それぞれの悲しみ今宵忘れよう」という歌詞がそれを決定付けるものだと思いました。
「僕」の悲しみはおそらく「ピエロ」としての悲しみ。
”夢のような世界を見せるから、僕のほうさえ向いてくれればきっと悲しい思いを忘れさせてあげるよ”
という思いでおどけてみせるのだけど、「君」にはなかなか届かない悲しみ。
虚しいよね、なんか。
アルバムが出たとき、おおっ!と思った人とうーん…と思った人で二分したのではないでしょうか。
いろいろ調べてみると「サーカス」という言葉にポジティブな印象をもつ人とネガティブな印象をもつ人がいて
イメージするような音楽もかなり個人差があるみたい。
みなさんは「サーカス」と聞いてどんなものをイメージしますか?
ピエロ?曲芸?それともイリュージョン?
ピエロは陽気な、おどけている感じ?それともいつも笑いものにされるピエロの奥にある悲しみ?
私は、サーカスと聞いたら真っ先にピエロを思い出して、ピエロや動物の悲哀な顔を思い浮かべます。
人に感動してもらうために、笑ってもらうために、自分が笑いものになっておどけてみせる。
その陰と陽が入り混じった、しかも陰がかなり強めな、複雑な感じなんです。
なので、ゆらぐギターの音の醸し出す怪しさと、
「君」の抱えている悲しみとはちょっと違うなぁと思って長いことあまりピンと来ませんでした。
でも、このレビューを書いてみると不思議と好きになる。
#188 ギフト
曲名 | Rap詞 | 作詞 | 作曲 | 編曲 | ソロ | サクラップ | サトフェイク |
ギフト | - | 作田雅弥 | ha-j | AMNOS | × | ○ |
『僕の見ている風景』で最大の壮大なバラード。
潤くんが「今までとは違った対象への愛を歌った曲」(「duet」2010.9月号)
翔くんも「男が歌うことによって成り立つ歌」(「ススめる!ぴあ」2010.8.26号)
とレビューしていたように、今までにはなかった母への愛情深い歌です。
私でも母親のような気持ちになってしまいますね。
母のものすごく包容力のある感じがまたいいし、
その母をとても大事にする息子の優しい思いとか
些細な優しさに気付くあたたかさがすごく伝わってくる歌です。
この曲を作った作田雅弥さんは
「サクタマサヤ」名義でアーティストとして活動してらっしゃいます。
さて、サトシックとしてはラスサビ前のソロですよ!!!
何度卒倒したことでしょうか…(笑)
「響くようにと~」「届くようにと~」の「と~」が
素晴らしい響きを持ちながらビブラートする、なんという心地よさ。
その後とり肌の立つような涙腺破壊力の高いフェイクが静けさを破ります。
国立のDVDを見たら、案外普通に歌ってやがる。
ニノや松潤なら、前かがみに腰を曲げてマイクに向かって目をぎゅっと瞑って歌いそうなものを。
くーっ、ニクイ、悔しい、羨ましい。(笑)