デビュー10周年ツアー中の嵐。
只今【ARASHI Song Review 1999-2009】と題して、10年間でリリースされたシングル・アルバム・DVD収録曲のレビューを年代順にお送りしています!今日で176曲中126曲まで書き終わりました!

#120 Cry for you

曲名Rap詞作詞作曲編曲ソロサクラップサトフェイク
Cry for you櫻井翔Axel GJorgen Ringqvist
Jakob Ringbom
ha-jAMNO

アルバム『Time』の中でも群を抜くクールナンバーです。
「策士」ニノのソロと潤くんのささやきから始まるこの曲は、二人を妖艶に魅せてくれます。
この先のストーリーの危険なニオイが瞬時に漂います…。
「死んでも君を守る」という「俺」目線での歌ではあるのですが、細かなところまで捉えるには正直難しい曲でした。
『ロミオとジュリエット』をちゃんと読んだことがなかったので読めば分かるのかと思って本も手にしましたが、
逆に『ロミオとジュリエット』と噛み合わないところがたくさん出てきてしまって、3~4日混乱しました。
歌詞の冒頭にあるように「ジュリエット=君」と解釈できても、「ロミオ=俺」という解釈はできません。
「俺」は「君」にとってのロミオになりたいんだけれども、なりきれていない状態。
これが前提です。なので、本編と噛み合わない部分が逆に歌詞解釈のキーになっていきます…。

まず最初の噛み合わないポイント、ジュリエットがなぜ「痛みを畏れ」ているのか。
少し「ロミオとジュリエット」のラストの話をすると、ジュリエットは既に準備されていた縁談を逃れて
ロミオとの永遠を手に入れようとするために、命がけで仮死の薬を飲みます。
もちろん、仮死の薬を飲む前に多少の迷いがあったことは本編にも描かれていますが、
それでもジュリエットは「痛みを畏れる」ような存在としては描かれていません。
ジュリエットが”ロミオを選んだ先の苦難”という痛みを畏れなかったのは、ロミオへの強い愛があったから。
ということは、ジュリエットが痛みを畏れる理由は、
ロミオへの愛情が痛みを超えるほどまでには達していないから、ということになります。
ここで初めて、片思い気味なロミオが浮かんできます。

Liarという言葉が出てきますね。=嘘つき。
おそらく「俺」と「君」の間には高い高い壁があって、素直じゃないことを言ってしまったのでしょう。
その後悔の反動が「I'll never miss you」(君を逃すものか)や、激情的なサビを醸し出しているようにも思えます。
なんたってサビのyeah yeah yeah yeahがシビれますから…

2番、「Pinky Ring」にはいろんな意味がありますが…
この二人もロミオとジュリエットのように許されない恋の中にいるので、
「秘密」の証という解釈が近いのではないかと思います。
秘密の証をお互いに持っているのに、お互いの声がうまく伝わらない。
ここで再び本編なのですが、ジュリエットが仮死の薬を飲んだのは計画があったからなんですね。
ロミオがジュリエットの元へたどり着く間に「ジュリエットは死んだ」と周囲を欺いて、ロミオがたどり着く頃に目を覚ますように薬を飲んだのです。
ところがその計画がロミオには知らされていなかったため、ロミオはジュリエットを追って自殺してしまうのです。
現代っ子なら、この時代にケータイがあれば…!!と思いますよね。
この歌詞の二人にはあるんです。そういう手段が。「デジタルの音」がね(笑)
ここからラストが一番迷ったところなのですけど……結局どちらも好きな解釈なので両方載せます。

解釈その1。ポジティブ解釈編
『ロミオとジュリエット』の時代には、遠い二人を直接結ぶ手段はなかったけれども、今の時代にはそれがあるんだ。
「デジタルの音 こんなに近くに」あるじゃないか!
それ以降、「君」への猛烈アプローチ。バージョン。

解釈その2。ネガティブ+悟り解釈編
遠い二人を直接つなぐ手段が生まれたおかげで、「伝わらない」という可能性はゼロではなくなった。
それでも、受け手が拒否すれば手段はないも同じで、伝わらないものは伝わらない。
恋愛において、「伝えたいことが伝わらない」ということは今も昔も変わりがない、普遍的な事実なんだ。という。
翔くんのラップはその失意の現れで…
という、「デジタルの音 こんなに近くに」あるのに。バージョン。

みなさんならどちらがしっくりきますかねぇ。
あ、ラストのリーダーのフェイクもお聞き逃しなく。

#121 Love Situation

曲名Rap詞作詞作曲編曲ソロサクラップサトフェイク
Love Situation-はしもとみゆきShinnosukeAMNOS××

夢見る男の子、というとなんだか自分とはかけ離れたように感じますが、
誰だってこういう夢の1つや2つ抱いたことがあるでしょう!!
好きな子から誘われちゃったら、そりゃ張り切ります。
男の子が履いて行く靴に迷うなら、女の子は身につけるもの全てに迷います。
見える景色も全部キラキラして見えて…
なんつってね。
マンガじゃないけど、そうやって心に潤いが出てくると自然と人に優しくなったり、
何かと余裕が出てきたりするのはほんっと不思議ですよね。
より多くの人がそうなればどうでもいい争いなんかちょちょいのちょーい!なんですけど、
かたや幸せになる人がいれば悲しみに暮れる人がいるわけで、
世界同時多発的に幸せになるというのはなかなか難しいんですけれどもね、
恋愛でも何でもいいんですけれど、心に潤いがあれば頑張れる!っていう大きな体験が一度でもあれば、
またそれを目指して頑張ればいいわけで、どうでもいい争いにはならないのかなーって個人的には思います。

嵐は、よく「仲が良い」と言われますけど、その真髄が私はこのフレーズにあるなぁと思います。
「素直な自分を曝け出し 愛する事を諦めない」
お互いに愛があるなんて言ったら嵐さんは5人揃って恥ずかしがるんでしょうけどね(笑)
そうとしか表現のしようがないのですよ。
メンバー、スタッフ、ファン、共演者…何に対しても。

#122 風

曲名Rap詞作詞作曲編曲ソロサクラップサトフェイク
櫻井翔SPIN多田慎也NAOKI-T×

多田さんらしい、とっても爽やかな曲です。
Bメロの役目がすばらしくいいんですよね…歌詞構成がAメロで「こんなことがあった」という情景描写、
Bメロで転換して未来につなげて、サビでメッセージ。という感じなのですが、素直なコードワークなんですよ。
よくあるコード進行なのに嫌な気がしないんですよねぇ…。副旋律が入っているから?

なんか…歌詞を読んではっとした方っているでしょうか。
こう…願い続けるってことが苦手というか、願うときと願わないときが極端というか(笑)
そういう人種にとっては、
「描いた理想 願いは助走だって信じたら 羽ばたけるよ」
というフレーズは非常にぐっときます。願い続けようって必死に頑張ります(笑)
助走しないと飛べないんだから、願い続けないと叶わない。そりゃそうだ、ってね。

では…2サビの同じ部分
「想いは空 誓いは雲だって感じたら 飛び立てるよ」って一体どういう意味なんでしょう?

形があるか、ないか…ということかなぁ。
空には形がないけど、雲には形がある。
想いは頭の中でぼんやりと秘めているものだけど、誓いは言葉という形に表すものだから。
抽象的な目標より具体的な目標の方が物事を進めやすいように、
ぼんやりと想いを抱いているより、誓いとして形にしてはっきりさせたらきっと飛び立てるよ!
そういうことなのかな、と私は思いました。
SPINさん、そこんとこどうなんですか?(笑)

一度でいいから音楽雑誌で対談してもらえないかなぁー。

#123 Be with you

曲名Rap詞作詞作曲編曲ソロサクラップサトフェイク
Be with you-北浦正尚ha-jAMNOS××

もう、歌詞は、読んでの通りです。
リーダーの歌声の素晴らしい安定感はもちろんのこと、それぞれの「らしい」歌声がよく聴ける一曲かなと思います。
あの、本当にねこの曲を聴くと…
人ってこんなにも人に影響されて、変われるもんなんだなって、いつも思うんです。
この詞の「君」って本当に素敵な人だと思うんです。
きっとね、「僕」をこの上ない愛で包んでくれてるんだと思う。
「僕」に出逢う前に、誰かに強く愛してもらったのかもしれない。
もしくは辛い想いをして、逆に強く愛する大切さを知ったのかもしれない。
どちらにしても、自分が得たプラスやマイナスをプラスにして相手に渡しているわけで。
気まぐれでも何でもなくて、「君」にも何か動機があってそうしたわけで。

そのたった一つの愛で「僕」のいろんなことがぶわーーーーーっ!て変わるのが、
ほんと、人の力ってすごいなーって心から思うんです。
大事な存在がひとつあるだけで、目を開いて歩くことが出来たり、守ろうと思えたり、
そのために変わろうと思えたり、ありのままの僕に返してくれたり。

事が起これば、公な場所では責任を追及することに躍起になる。
そういう時に当事者のことを必死に守っているのは、家族や親友や恋人の「愛」です。
制度とかじゃない、「人」なんです。
環境問題も、国際問題も、どんなことだって同じです、守るのは制度じゃなくて、人なんです。
だから、笑顔を見て微笑み返すこと、感謝すること、寄り添って話を聴くこと、頭をなでること、
抱きしめること、手を握ること、そういう一つ一つを当たり前のように大切にしたいなって、心から思います。

P.S.レビューではないのですが…
嵐に出会ったことで、「愛する」ということが…なんとなくね、間違ってたということに気が付いて。
それが去年マイケルジャクソンが亡くなったことも重なって、
すごく、すごく、私の中ではできるだけ多くの人に「愛」を手渡しできるように生き方が変わりつつあるかなって思います。
自分のことばっかり考えて1年の7割は落ち込んでいた私でも、たった3ヶ月で劇的に変わったので、
この歌詞は変われたことに対する感謝の気持ちが、自動的にリンクしてしまいます。