デビュー10周年ツアー中の嵐。
只今【ARASHI Song Review 1999-2009】と題して、10年間でリリースされたシングル・アルバム・DVD収録曲のレビューを年代順にお送りしています!今日で176曲中106曲まで書き終わりました!

#100 COOL & SOUL

曲名Rap詞作詞作曲編曲ソロサクラップサトフェイク
COOL & SOUL櫻井翔SPIN吉岡たくAMNO×

うわぁ…100曲目がこの曲とは!!運命的なめぐり合わせにまず驚いています…。
書きたいことが多すぎて、数日この曲を放って他のレビューを書いていました。
『Theme of ARASHI』(→『La tormenta 2004』『スケッチ』)
→『COOL&SOUL』→『Re(mark)able』(→『5×10』)→『Attack it!』
という一連の流れの中で、翔くんが「エポックメイキング」(『All the BEST!1999-2009』初回盤より)と表現するように、
この強気なリリックはまさに「新時代の幕開け」。
2枚目のアルバムに遡ってみなよ、もう既に俺らはこのスタイル(=アイドルがRAPをやる)なんだよ、とか
今更始めたって二番煎じだとか、同じフィールドにはいない(”ここ”とかでなく”遥か向こう”)とか、
超えるには高い壁だ、とか。
『Theme of ARASHI』や『La tormenta 2004』から引用して、
頭上高いところで”「嵐」が凄まじくなってきたこと”をさまざまな言葉で表現。
「喉が渇く」「喉を潤す」という表現も「嵐」関連のワードですね。
「嵐」は…もうちょっと専門的に言うと「低気圧」。
低気圧が勢力を増すエネルギー源は空気や、空気中の水分なんですよね。
台風が上陸した後、一度海に出てから勢力をまして再上陸することがありますが、
これは海の水分を巻き上げてエネルギー補給をするために起こること。
これと同じように、一度巻き起こした「嵐」を再び起こす(=「幕開け第二章」の)ために、
必要な「水分」は「あなた方」だと。上昇気流に着いて来いよ!

っという流れで、「喉が渇く」「喉を潤す」という表現が採用されたんだと思われます。
『Theme of ARASHI』が”一度目の台風”だとしたら、
『COOL&SOUL』は言わば一度海に出てエネルギー補給をしつつ再接近し、アジア圏へも接近している状態。
(この曲が作られた時点では1回目のアジアツアー→ドームツアーという流れは決定していなかった)
エネルギーを得て”大型台風”になるのがこの先の『Re(mark)able』という位置づけですかねぇ。

「二番煎じ」「太陽光にかぶる雲」など至るところで「特定の他者」を意識しているかのような部分が見受けられますが、
実際はそういう具体的な存在があるとしても彼らは大して意識していないというのが私の解釈です。
だって、仮に嵐がこの歌詞そのままの「他者を意識するグループ」だとしたら、
彼らの「ありのまま」は決して「うだうだ」にはならない。うだうだしてる場合じゃない(笑)
他を蹴落としてまで一番になろうと思っているなら、謙虚さはとっくに失っているはず。
ゆえに…「俺らは俺らの進む道を行くだけ」というメッセージを引き立たせるための表現、という方が近いのではないかと思います。

音楽的なことをちょこっとだけ…吉岡たく=嵐のエポックメイカー。
翔くんのリリックの成長も、彼なしには語れないんではないかと。
リズムが最強に難しい…。「未完の大器~」からちょっとずらしてくるんですよ。
基本的なリズムが
ンタタタ「タ」タタタ「タ」タタタ「タ」タタタ
・そして「ま」くあけ「だ」いにしょ「ー」にせて「み」ような「ら」それは「だ」いにご「う」

「」はアクセントがつくところでかつ表拍。ワンツースリーフォーに沿っているので割と歌いやすい。
それに対して、「俺らに~」からはこう。
「タ」タタタ「タ」タタタ「タ」タター
「お」れらに「ま」ずつい「て」きなー
最初の「ンタタタ」がなく1拍目から突然入るので、最初は意識して練習しないとなかなか適応できない。
この次の潤くんも、ニノも表拍とずらしてアクセントをつけて歌ってます。
翔くんのデモ通りにやったのだとしたら、このリズムを作り出したことがまずブラボーですね。

最後に、この『COOL&SOUL』というタイトル。
”あのデビュー曲”と関連性があること、気付いてますか?
We are "COOL"
You are my SOUL!
さて、冒頭に戻ってみましょうか。
ARASHI IS COOL→嵐=AMNOS
ARASHI IS SOUL→嵐=”6人目の嵐”
つまり…「嵐」はAMNOSであり、6人目の嵐であると。

ほんと、宝探しみたいだよ、サクラップは。

#101 旅立ちの朝

曲名Rap詞作詞作曲編曲ソロサクラップサトフェイク
旅立ちの朝-SPINShusui
Fredrik Hult
Jonas Engstrand
ha-jAMNOS×

 イントロを聴いて、チャゲアスの「PRIDE」を思い浮かべたのは多分私だけだと思いますが(笑)今にもASKAさんが歌いだしそうな素敵なイントロ…。
ソプラノサックスが入るところから「PRIDE」とはがらっと変わるんですが。
この音色いいですよねー。アルトサックスやテナーサックスにはない繊細さがとても好きです。
歌詞の量は少ないですが、音にこだわりがあるなって感じます。
ラスサビあたりのソプラノサックスの音の動きは、リーダーがいつもやるようなフェイクと重なるような…。
ラストなんかは、嵐の曲ではとても珍しい声色でこの曲を締めています。
歌詞は…「別れ」の場面のほんの一瞬を切り取ったものなのですが、これがすごくいい。
「いつ会えるか分からない別れ」の瞬間って、「この世の終わり」くらいに思ってしまう時があります。
だけどこの人は…ものすごく素敵な言葉を残して、去っていくんです。
「しあわせはいつも掴み取るものだよ」
辛気臭い顔をしている場合じゃないぞ、と。
いなくなってからも頑張ってくれないと。幸せでいてくれないと困るよ、と。
「頑張れよ」と言われるのもシンプルでいいけど、こう言われるとぐっと心に残るというか…忘れませんよね。
この人はなんて素敵な人なんだ…と、20行足らずの歌詞を読んで感動しました。
(こんな詞が書けるSPINさんは…一体何者なんだろか。)

#102 I Want Somebody

曲名Rap詞作詞作曲編曲ソロサクラップサトフェイク
I Want Somebody-Axel GShusui
Stefan Aberg
Fredrik Hult
Ola Larsson
-MO××

潤くんメイン曲です!!
『W/ME』のレビューで、マイケルジャクソンの話をしましたが…
やっぱり、この曲もジャクソン調なんですよねぇ。
サビ以外なんて、なんだか「Thriller」とか、リズムなんか「Billie Jean」のような!!
これはもう…きっと何かありますよ。
ベースの動きがメロディアスでカッコイイのもマニアックポイントです。
歌詞は、どうやら「一目惚れ」という言葉だけでは片付けられなさそうですね。
「怪しい」と勘違いしていまいそうなほど、必死に「君」を捜し回っていて。
運命と感じた出会いを逃してしまったんですね。
”I want/need somebody”、「want」や「need」って「必要としている」から転じて
「探している」という訳もできるんだそうです。
「誰かを探してる」
→「誰でもいいから助けてくれ!!」
→「彼女を探し出してくれ!!」という解釈もできそうです。
ちなみにこれは私の拡大解釈ですが、「somebody」は「とにかく誰か」という以外に
「重要人物」とかいう意味があるんですよね。
この主人公からしたら、彼女は指名手配的な(笑)「重要人物」ですよね。
だから、「誰でもいいから助けてくれ!」という意味合いと
「会いたくてたまらない人を探してるんだ」っていう意味をかけている。
そういう解釈でも面白いかな、と思ってみました。…拡大しすぎかな(笑)まぁいいやね。

#103 Secret Eyes

曲名Rap詞作詞作曲編曲ソロサクラップサトフェイク
Secret Eyes櫻井翔ErykahGajin岩田雅之×

相葉ちゃんメイン曲です!!
なんかなぁ~(笑)おーい、抜け駆けすんなよー!みたいな声がね。周りから聞こえそうですけれども。
絶対このコはとびきりカワイイコです。だから、美男美女カップルです。
でね、こっちが何も言えなくなるような笑顔でかわすんですよ。そういう冷やかしをね。
もー。やだやだ!ヒミツの合図が多すぎです。ヒミツの合図は「ア・イ・シ・テ・ル」のサインだけでいいの(笑)
え?妬いてるんじゃないかって?
…えぇ妬いてますよ。妬いてますとも。こんなん…妬くでしょう?(笑)
Secret Eyesってくらいだから、アイコンタクトで通じ合ってるんでしょうなぁ。へぇー。
ちょっとねぇ…ひねくれちゃいますね、こんなの見せつけられたら(笑)