今、「アンの愛情」を原書で読んでいます。
最初に読んだのは、今からもう30年も前のことになるので、悲しいかな、
ストーリー展開をほとんど忘れてしまっている有様です。
そのお陰で、今の読み直しがさらに新鮮なものになっているわけですが...γ(▽´ )ツヾ( `▽)ゞ
今は、表紙のきれいな翻訳版がたくさん出ているんですね。
アンがギルバートからリンゴを受け取るシーンは、「赤毛のアン」にも出てきました。
「ニンジン」とからかったのを謝ろうとして...覚えていますか?
「アンの愛情」では、アンのことを想っているギルバートが、奥まった「秘密の場所」になっている
リンゴの実をアンに差し出す場面がでてきます。
英語で読みながら、ちょっとなんちゃって翻訳してみたいと想います。
「あ、ここだ」 満足そうに、ギルバートが言った。
「リンゴの樹! こんな奥まったところに!」 アンは、歓喜の声をあげた。
「ああ、気ままに実をつけるリンゴの樹だよ。マツやブナの真ん中に、どの果樹園からもうんと離れた場所に野生してるんだ。去年の春に見つけてね、そのときは白い花でいっぱいだったんだよ。秋にもう1度来れば、リンゴの樹かどうかわかると思ったんだ。見てごらん、鈴なりに実がなってるよ」(中略)
「エデンの園のリンゴだって、こんなに素晴らしい味ではなかったと思うわ」
アンは言った。
そうなんです。
アンがコメントしているように、このリンゴの実は「エデンの園」の智慧の実であったようですよ。
なぜって、彼女がこのリンゴを口にした後、レドモンド大学に進んでからの話ですが、
ことあるごとに彼女は、ギルバートのことを意識するようになっていくのですから。
ギルバートが、旧友のルビー・ギリスに手紙を書いたと知って憤慨したり、
美人のフィルが、ギルバートのことをハンサムだと言うのを聞いて落ち着かなくなったり。
ギルバートがアンに差し出したにリンゴの実、それを小道具にモンゴメリが示唆したかったものとは、
ただの友人だったギルバートの存在が、次第にアンにとって特別なものになっていく、
そこにあったのかもしれませんね~~~~(-^□^-)