書籍を読んでいる時やテレビを見ている時に、よく「ストレスを溜めすぎるとうつ病になる可能性がある」といった表現を見かける事があります。

世の中的には精神疾患の中で一番メジャーな病気がうつ病なので、上記のような表現は「うつ病を始めとした精神疾患になる可能性がある」という意味なのだとは思うのですが、統合失調症を患っている身からすると、「うつ病だけが精神疾患ではないのにな」と思う事があります。


全ての精神疾患がストレスが原因で発症するわけではないとは思うのですが、私が統合失調症を発症した際、医師から説明されたのは「本人のストレス許容量を超えるストレスを受けた時に、統合失調症になりやすい体質などがある場合発症する」といった内容でした。

統合失調症の原因についてはまだ100%解明できているわけではないとしても、私自身としては、発症した頃本当に様々なストレスを感じており、統合失調症が発症したのはストレスが大きな原因だったと考えています。


「ストレスを溜めすぎるとうつ病になる可能性がある」というイメージが広まる事は悪い事ではないような気がしますが、もし誰かが心の調子を崩した時にうつ病の症状だけ調べて、「自分は当てはまらないからうつ病ではない」と自己判断して精神科を受診するという選択肢が外される事があるとしたら、それは避けたいなと思っています。

精神疾患はうつ病以外にもたくさんあるという事が広く周知されて、調子を崩した時に「心の病気の前兆かもしれない」と早めに気が付く事ができ、十分な休みを取ったり医療機関や専門家に相談するといった早期発見・早期治療に繋がる事が大切だと考えています。


私自身は自分が経験している統合失調症についてしか書くことができませんが、自分の前兆期の頃の症状などを発信する事で、「もし自分や周りの人にこういう症状が出る事があれば精神科を受診すればいいのだな」と思ってもらえたら、発信する意味があるのかなと思っています。


本日もブログを読んでいただきありがとうございました!


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