1984年に薬師丸ひろ子さんが歌った

「womanーwの悲劇」という歌があります。

 

 

 

 

 

映画「wの悲劇」の主題歌でした。

主演はもちろん薬師丸ひろ子さん。

 

 

 

 

 

地方出身の劇団員の女の子の物語。

 

三田佳子さんが大女優役で流石の貫禄びっくり

 

ヒロインの相手役の世良公則さんが

かっこいい役じゃないのにカッコよかった。

(子供の頃映画館で観ました。

同時上映は原田知世ちゃん映画)

 

 

 

 

映画の台詞が流行りました爆  笑

顔ぶたないで!

私女優なんだから!

 

 

 

 

映画はいわゆるハッピーエンドでは

終わらないのですが、

映画の世界観と最後に流れる主題歌が

ぴったり合っていて気持ち良かった。

きっちり歌まで聞いて

映画館を出るのが自然だという感じでした。

 

 

 

 

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この曲は専門家からも

すごく高く評価されてるようです。

 

 

 

スージー鈴木さん

「Woman "Wの悲劇"より」は1980年代を代表する一曲である。

 

 

 

 

 

 

松本隆さん作詞

呉田軽穂(ユーミン)作曲

 

 

松本隆さん

「薬師丸は神秘的な存在、

また繊細かつ大胆なので、

予測不能の詞をいつも私に書かせた」

 

 

ユーミン

自分が提供した曲の中で一番好きかもしれない。」

 

 

 

レジェンド達が

薬師丸ひろ子さんの為に作った歌でした。

 

 

 

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歌い出しは「もう行かないで

 

 

もう?

 

 

普通なら「まだ、行かないで」でしょう。

なんで「もう行かないで」なの?と

謎な歌詞から始まる。

 

 

 

 

 

もう愛せないというのなら」で

この二人の関係は終わることが分かる、

もう既に終わってる?

 

 

 

 

 

ああ時の河を渡る船にオールは無い

流されてく

 

 

 

 

もう、戻れない何かが

すでに起こっている気がする。

それにここから音の様相が全く違う。

(転調されてる)

 

 

 

 

 

もう一瞬で燃えて尽きて

あとは灰になってもいい

 

 

えっ??びっくり

一体?何?

もしかして、なんかもう

ヤバいことになってる??

という気もしてくる。

 

 

 

 

せめて朝の陽がさすまで

ここにいて

眠り顔をみていたいの

 

 

 

透明感に貫かれた美しい歌。

 

 

 

だけどなんか私この歌怖い

なんだろう、、

このぞっとする感じ。

日常やお陽さまの光から遠い。

 

 

 

 

眠り顔って、、ホントに寝てるだけ?

死んでんじゃないの?

それも自分が手を下したような不気味な感じ。

 

 

 

 

なんか間違って人を殺めてしまった地下室

みたいなうすら寒い感じは

一体何なのだろう~ と。

 

 

 

 

 

もしかして相手を先に送って

朝になるまでに自分もそっち行くつもり?

心中も感じさせる。

 

 

 

 

 

映画の世界観を見事に表しながら、

歌時代も独立している素晴らしい歌。

 

 

 

 

 

 

個人的には怖くて

あまり近寄りたくない歌でした。

 

 

なんだか黄泉の国行きの階段

降り切った先みたい~。

なんか寒いし!

 

 

 

 

なんだか澄んだ月が見える。

満月じゃなく三日月。

 

 

 

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数年前、松本隆さんが書かれた文章を読んで

そんな感じを受ける理由が分かりました。

 

 

 

 

松本隆さんは韓国映画が日本ではまだ

マイナーだった時代からの愛好家でした。

 

 

 

 

僕は、アカデミー賞を取った

ポン・ジュノ監督のことを

デビュー作から評価していたんだ。

会う人ごとに熱く語っていたのに、

誰も相手にしてくれなかった。

けっこう先見の明があると思うんだよ

 

 

 

 

 

 

そうそう!

古ーい怖ーい韓国映画の

ぞっとする感がそっくり~。

もう戻れない道。

 

 

 

 

 

2003年にキンキキッズ「薄荷キャンディー」って歌が

出た時から(松本隆さん作詞)

松本隆さんは韓国映画好きかな?

って思ってたから納得。

1999年に話題になった伝説的な韓国映画。

 

 

 

 

 

 

↑「愛の群像」という韓国ドラマに対して

(ぺ・ヨンジュンとキム・ヘス出演)

 

 

 

まるで僕が書いた

「womanーwの悲劇」なんだ~

 薬師丸ひろ子の。あの歌の世界を

そのまま映像化してくれたような感じがして

 

韓ドラによくある

ガンか白血病になる話なんだけど

その死に方が美しいんだ。

 

 

 

「womanーwの悲劇」は

「死」にフォーカスが大きく当たった歌だった。

 

確かに映画の中でも

映画の劇中劇の中でも

「死」が扱われています。

 

 

 

 

 個人的には「ここまで行きたくない」

深みなのですが(まず怖い~!)

 

 

 

 ご縁があって

 凄みのあるこの歌がやってきたので

 現在お手入れ中です。

 

 

 

 

 

 この歌を歌いながら

 色んな降り積もったあれやこれやの

 「お掃除おかたづけ」をしております。

 

 

 

 

 

 歌う事で見えてくる景色、

 歌う事で感じるものが

 はっきりありまして。

 

 

 

 

 

 言葉で説明するのがとても難しいのですが

 歌で出来る事、ってのがあるようなのです。

  

 

 

 

 

 歌は、自分の胸の奥にも

 もう会えない誰かにも、、

 届くんですね、なんだか。

 

 

 

  だから祈りの儀式って

 古来から歌がセットになってる。

 歌になると届きやすいんじゃないのかな。

 

 

 

 

 

  

「Woman "Wの悲劇"より」は

 ライトな歌ではなく

 ヘビーな歌。

 

 

 

 

 けれどこの歌

 不思議と重苦しくない。

 

 

 

 それは歌っている薬師丸ひろ子さんの声が

 すごく澄んでいるからじゃないかな。

 彼女の声を聖母マリア様と評する方もいます。

 

 

 

 

 この「澄んだ感じ」「澄んだ声」を

 感じていきたいと思います。

 

 

 

 なんか「救われる」し

 なんか「浮かばれる」気がする。

 

 どんな暗いどんな出口が無いことも、

 

 

 

 

あら、こんな記事を見つけました

冥界から聞こえてくる声

流石はユーミン、ばしっと表現。

 

 

 

 

 

 

 018年のFM番組で松任谷は、

この曲について山口一郎に語った。

「人に書いた中でも神曲だと思ってる。

すごい曲なんだよ。私が言うのも何なんだけど。

もう、冥界から聞こえてくるかのような…… 

彼女の声と相まって」

 

 

 

色んな方に語られてる歌ですね。↓

 

 

 

「Woman “Wの悲劇” より」を作曲したユーミンが

「(薬師丸の声には)冒しがたい気品というか、

水晶のような硬質な透明感がある」

と自身の番組『松任谷由実の Yuming Chord』

(TOKYO FM)で語っていた

 

 

 なぜなら、彼女が歌うだけで

その楽曲は讃美歌にも似た

美しい響きを得る。

そして、まるで母の胎内に戻ったかのような

無垢なる気持ちが呼び覚まされるのだから――。

 

 

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歌ってすごいね!びっくり

 

 

 

 

 

 若い時の薬師丸ひろ子さんとは

 また違うのですが

 最近のお声も素敵です。

 

 

 

 

 

 

 

 ありがとうございました照れ