「光る君へ」
観てますか?
私はめちゃくちゃ楽しんで観ています。
平安時代の風景や衣装、舞台装置はとても美しい。
紫式部と藤原道長の悲恋という設定。
幼少期の苦難、友との別れや身分違いの恋、そのなかで自らの才能をどんな風に咲かせていくかというストーリー。
まるで壮大な少女漫画のよう♡
めちゃくちゃ好みです。
先の回では清少納言のエピソードが描かれていました。
清少納言がこよなく慕う中宮が兄弟の過ちにより中宮の座から退く。
愛する帝とも離れ失意に沈む中宮に、何もしてあげられないけど何かして差し上げたい。
何かせずにはいられない清少納言は、文章を綴りはじめた。
季節ごとに趣きを感じられることばを載せて、
枕もとに、そっと置く。
臥せっている中宮の心を重くしないように、
ほんの少しでも明るい気持ちになれるように、
少しずつ重ねていく。
そして枕草子がうまれた。
キャー!!なんて素敵
心がフワんとなった。
なんて美しく優しい世界観なんだろうって
感動した。
人が人を想うって、すごいことなんだと思う。
私は先日から心理学を学び始めている。
そこでは生徒同士の傾聴トレーニングを毎回やることになっていて、
生徒同士がカウンセラー役とクライエント役にそれぞれ扮して、実際にミニカウンセリングを行う。
ある時、少しシビアな自分の事情を語った方がいらした。
カウンセラー役が「リフレクション」という繰り返し技法を実際やってみるという訓練だったのだけど、カウンセラー役をされた方はもう本当に頷きながら黙って聴くことに徹した。
もうそれ以外できないという空気に周囲も包まれた。
タイムオーバーになり終了。
シェアの時間、
カウンセラー役の方は本当に相手の気持ちになっておられ、当人のように悔しがり涙された。
(カウンセリング場面でそれがいいか悪いかは別の話で。)
その教室にいたほぼ全員が、ただただ傷ついた人の気持ちに寄り添った。
しばらく影響されて、なんとも言えない気持ちになった。
人が人に与える影響って、思っていたよりもっともっとすごいことなんだって実感した。
今は技術を学び始めたばかりだけれど、技術ではないことの方が多くを占めるのかもしれないと感じた。
頭ではなく心をひとに向ける。
そういうことを目指していきたいって思う。