第47回スーパーボウルが行われ、ボルティモア・レイブンズが34対31でサンフランシスコ・49ersを撃破。レイブンズのジョン・ハーボー、49ersのジム・ハーボーと史上初の兄弟HC対決を兄ジョンが制した。MVPはパス287ヤード、3TDのクォーターバック(QB)ジョー・フラッコが受賞している。
第1Q、レイブンズは自分たちの最初の攻撃シリーズでフラッコがワイドレシーバー(WR)アンクワン・ボールディンに13ヤードTDパスを通して先制する。直後にFGを決められるが、第2Q序盤にファンブルリカバーのターンオーバーを奪うと、フラッコがTEデニス・ピッターに1ヤードTDパスを通す。
さらにレイブンズは次のシリーズで、セイフティ(S)エド・リードがINT奪取と試合の主導権を握る。残り約3分には敵陣14ヤード地点からの第4ダウンでFG隊形からトリックプレイを仕掛けるも失敗に終わるが、残り約2分からフラッコ自慢の強肩が炸裂し、WRジャコビー・ジョーンズへの56ヤードTDパスが成功。この後、自陣深くにまで侵入を許すもFGに抑え、前半を21対6で折り返す。
第3Q、レイブンズはWRジョーンズが後半最初のプレイで108ヤードキックオフリターンTDとビッグプレイ。しかし、直後に停電で30分以上の中断が起こると、試合の流れが一転。再開後にターンオーバー献上もあって一気に17点を献上と49ersの猛反撃を許し、5点差にまで追い上げられて第3Qを終える。
第4Q、レイブンズはFGで加点するが、すぐにTDを返されその後の2点コンバージョンはストップするが2点差とされる。しかし、レイブンズは次のシリーズでFGを決めると、残り2分に自陣5ヤード地点まで攻め込まれるが、ここで守備陣が踏ん張り49ersの第4ダウンギャンブルを止めて得点を許さず逃げ切った。
レイブンズはフラッコに加え、伏兵WRジョーンズがレシーブ、キックオフリターンの両方でTDを挙げる大活躍。また、WRボールディンが、ここ一番でレシーブを重ね104ヤード、1TDをマークしている。
49ersは驚異の追い上げを披露。QBコリン・ケイパーニックが、パス302ヤード(1TD、1INT)、ラン62ヤード(1TD)と大暴れしたが、22点差をひっくり返すスーパーボウル最大の逆転勝利にあと一歩届かなかった。