【大相撲】高見盛、パニック6連敗!取組前に客が背中パシッ!…初場所10日目 | スポーツは筋書きのないドラマ

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土俵際の高見盛に追い打ちをかけるアクシデントが発生した。取組前の西の控えで集中力を高めている時だ。忍び寄ってきた30代らしき男性に突然、背中をたたかれたのだ。男性は協会関係者に排除されたが、予期せぬ事態に「くそ、触られた」とロボコップの回路はショートしてしまった。
立ち合いで集中力を欠き、16歳も年下の20歳の千代鳳の圧力に引いてしまう。もつれる中で差した右も外され抵抗できずに押し出された。「しようがない。明日なんか来るなと思うよ」。痛めている右肩も万全ではなく泥沼の6連敗。幕下に陥落なら引退を公言している。十両残留を確定するには7勝が条件。残り5日間で1敗しかできない絶壁。幾多の苦難を乗り越えた高見盛の相撲人生にとって最大のピンチが訪れた。
取組を編成する審判部は、11日目の相手に東幕下2枚目の千昇(29)=式秀=を当てた。終盤戦で十両の関取と幕下力士と対戦は「入れ替え戦」と呼ばれ、負ければ幕下へ陥落する可能性が高まる。自身にとって01年九州6日目の金開山戦以来、2度目の入れ替え戦。この時は勝っている。「心は燃えている。本当に自分自身に火をつけたい。土俵で戦うのが力士。やらなきゃいけない。15番取って、どんな結果でも受け止める」。大鵬さんが亡くなり高見盛の灯も消えれば土俵があまりにも寂しくなる。36歳の正念場。頼みは気力だけだ。