ソフトバンクが、阪神を今季限りで退団したクレイグ・ブラゼル内野手(32)を調査していることが20日、分かった。今季は不振ながら、10年に47本塁打したパワーは魅力で、今季限りで現役を引退した小久保裕紀内野手(41)の“後釜”にはぴったり。「来季は一塁を守れる外国人選手が必要」と球団関係者も説明する助っ人だけに、今後の動向が注目される。
今季、チームは得点力不足に苦しんだ。リーグワースト2位の452得点で、本塁打数も昨年から20本減の70発。投手陣を援護できず、リーグ3連覇と連続日本一を逃して3位に終わった。以前から石渡編成・育成部長は「常勝軍団を作り上げていくうえで、外国人選手の力は必要になる」と話していた。内川、ペーニャ、松田と主軸に3人の右打者が並ぶため、チーム編成上でも左の大砲の獲得はフィットする。
小久保の引退でレギュラー一塁手の座は空白。松中が一塁手復帰へ意欲を見せているが、今季は故障もあり65試合出場、打率2割2分1厘、4本塁打、13打点だった。来季のリーグV奪回を狙う秋山ホークスが、左の大砲ブラゼル獲得へ本腰を入れる。