1点差に迫られて迎えた八回、巨人・阿部が、貴重な追加点をたたき出した。1死一、二塁で中日が送り込んできた左腕・小林正の初球スライダーを狙い澄まして、左前に運び走者を返した。
三回には左前安打で2点目を奪っており、この試合2本目の適時打に、塁上では表情を緩ませた。
お立ち台では、まず6回無失点の沢村を褒め、「ナイスピッチングでした」。キャプテンとして「いい意味で開き直りたくなかったんですけど、いい意味で開き直って、後がないところで、何とかきょう勝ちましょうとみんなに言ったので、勝って良かった」と安どの表情。2打点には「前のバッターがつないでくれたので、積極的にいこうと。当たりは良くなかったが、ヒットはヒットなので良かった」と振り返り、21日の第5戦に向けて「明日また野球ができるので、思い切ってやりたいと思います」と決意を込めた。