楽天が今季限りで田淵幸一ヘッドコーチ(66)と本西厚博外野守備走塁コーチ(50)を解任することが7日、分かった。球団からすでに2人に通達したもよう。阪神や北京五輪の日本代表などで長年、星野監督を支えてきた盟友がチームを去る。
この日、球団関係者は来季のコーチ陣組閣について、「まだ何も決まっていません」と明言を避けた。だが、関係者の話を総合すると、球団フロントは、田淵ヘッドと本西外野守備走塁コーチの解任を決定。星野監督の就任から2年間、Bクラスに低迷しCS進出を逃した責任を、参謀格である田淵ヘッドが取る形となった。なお、後任のヘッドコーチは置かない方針だ。
就任以来、田淵ヘッドには苦難が続いた。ヘッド兼打撃コーチとして楽天入りした昨季は、チームの打撃不振の責任を取らされ、6月で打撃コーチの任を解かれヘッド専任に。今季は大久保打撃コーチを招へいし、アーリーワークを導入するなどチーム改革を急いだ球団の方針に対し、選手の自主性を尊重する自身の指導法を貫いた結果、今回の解任となった。
同ヘッドは「棺おけまでついていく」と闘将と生涯、行動をともにすることを誓っていたが、無念の離脱となる。
また、今季は走塁ミスによる拙攻が目立ち、三塁ベースコーチを務める本西外野守備走塁コーチの解任も決定。来季の巻き返しへ向け、大荒れの組閣改変となる。