巨人が3年ぶり通算43度目(1リーグ9度、セ・リーグ34度)の優勝を達成、原辰徳監督(54)が8回、宙に舞った。M1として迎えたヤクルト戦で阿部が先制の26号ソロに適時打、長野は決勝打を放った。内海は6回4失点も自慢の中継ぎ陣もヤクルト打線に得点を与えず競り勝った。
2回先頭の阿部が先制の26号を右翼席中段に運び、トップのバレンティンに3本差と迫った。3回1死一、二塁から阿部が右翼フェンス直撃の適時打。矢野四球で満塁とし、村田の中犠飛でこの回、2点目。4回には1死三塁で内海が投前バント、一塁送球の間に三走・亀井が生還し4点目。同点の6回1死満塁で長野が左前2点適時打で勝ち越した。
内海は4回1死二、三塁からバレンティンの右適時打で1点を失い、5回には2死一、二塁から宮出に左中間へ3号3ランを浴びた。内海は6回の打席で代打を送られ降板、102球を投げ6安打4失点だった。勝ち越した7回から福田、山口、西村が抑えた。
巨人は開幕から調子が上がらず下位に低迷していたが、5月に入り10連勝するなど順位を上げ、6月6日に今季初めて首位に立った。交流戦ではセ・リーグ初の優勝、内海が無傷の4連勝で交流戦MVPを獲得した。夏場も勢いが止まらず108試合目の8月23日に優勝マジック「30」を点灯させ、約1か月で歓喜の瞬間を迎えた。
セの王者として、10月17日からのクライマックスシリーズ第2ステージを突破し、27日からの日本シリーズで09年以来の日本一を目指す。