エンゼルス1-3レンジャーズ(20日、アナハイム)
ア・リーグ西地区で首位を走るレンジャーズのダルビッシュ有投手(26)が、同2位・エンゼルスとの首位攻防直接対決で8回1失点の好投を見せ、松坂大輔(レッドソックス)が2007年にマークした15勝を抜き、日本選手の新人最多勝記録となる16勝目を挙げた。
ダルビッシュは150キロ超のストレート、110キロ台のカーブ、140キロ台のカットボールをいつものように投げ分け、落ち着いた立ち上がり。五回まではエンゼルス打線を1安打に封じた。
試合は五回まで1-0の投手戦。このリードを守って逃げ切りたかったダルビッシュだったが、六回に連打で無死一、三塁のピンチを背負った。1番・トラウトは内角速球で空振り三振に仕留めて1死。続くハンターは注文通りに遊ゴロを打たせた。しかし、ツーシームで詰まらせたことで弱い打球となり、併殺は取れずに二封のみ。三走が生還し、1-1の同点に追いつかれた。
ダルビッシュはエンゼルスの反撃を許さず、七、八回は0点に抑え、先発投手としての役割を十二分に果たした。
この力投に打線がこたえ、1-1の九回にベルトレが左越えに勝ち越しの2ラン。ダルビッシュに勝利投手の権利をプレゼントした。
この裏のエンゼルスの攻撃を、抑えのネーサンが封じ、3-1でレンジャーズが逃げ切った。
ダルビッシュの投球内容は、8回で108球を投げ、4安打、1四球、9奪三振、1失点だった。