今後は「分かりやすいルールづくり」をテーマに見直しが進められていくことになる。審判部審判課の伊藤忍課長も「『難しい』というのは、そのルールが良くないということ。馬券を買っているファンに分かりにくいルールは変えていかないといけない。その点で信頼がないと言われるのであれば、そこを変えていかないといけない」と続ける。近日中にも新たな裁決の方針が発表されることになりそうだ。
一方、元騎手などの騎乗経験者を裁決委員に加えることについては、従来通りの見解を踏襲した。伊藤課長が「過去の定例会見の中でも言ってきたように、まったく考えていないわけではない。適任者がいれば」と話す。ただ、現時点では完全に利害関係のない人間がいるのか、レースの審議だけでなく通常業務も行うなどの点が障害として考えられる。完全に門戸を閉ざしているわけではないが、実現に向けては、まだまだ課題がありそうだ。