実数発表となった２００５年以降、最多の４万６８３１人が詰めかけた東京ドーム。巨人ファンの視線を長野が独り占めにした。「昨日負けてたんで、何とかチームに勢いをつけようと打席に入った」。一回、初球先頭打者アーチで先制すると、二回には自身初の２打席連続弾。四、八回にも安打を放ち、４安打４打点の大暴れだ。
早いカウントでも打てる球は振りに行く長野に、球数を投げさせて味方に情報を与える１番打者の“常識”はない。「積極的にいけるところはいきたいと思っている。淡泊といわれることもあるけど」。首脳陣もそんな１番・長野を制約でがんじがらめにせず、実際に結果も出ている。
「中日はナゴヤドームで負けていない（１４連勝中）らしいですね。頑張ります」と長野。１３日からの首位攻防３連戦でも、その積極性でチームに勢いをつける。