この日も、初回は前回と同様、直球がばらついたが、「変化球は低めに集めることができました」という2回は一変。先頭の一輝を132キロのフォークで空振り三振に仕留めると、2死一塁からは高城を121キロのスライダーで空振り三振。復帰後2度目の登板で、感覚を自分のものにした。
この日の快投で、1軍復帰ロードが固まった。阿波野2軍投手コーチは「次は8日に投げてもらうつもり」と中3日となるイースタン・ロッテ戦(袖ケ浦)の先発を明言。80球をメドに投げ、問題がなければ中6日となる15日の中日戦(ナゴヤD)が、1軍での復帰登板となる可能性が高い。前半戦最後の竜倒を2年目右腕に託すことになる。
宮国の好投を伝え聞いた川口投手総合コーチは「彼(宮国)については何も心配していませんから」とうなずいた。宮国は「直球の制球がまだできていないので、完ぺきにしたい」と前を向いた。パワーアップした若武者が、まもなく1軍に舞い戻る。