ラグビー日本代表ウイングで5日のUAE戦で史上最年少キャップを獲得した藤田慶和(18)=早大1年=が、27日の同大戦で負傷した左膝の手術を受けることが30日、分かった。関係者によると左膝じん帯断裂の重傷で、日本代表への本格復帰までは約1年かかる見通しだ。
早大は負傷の詳細については公表していないが、エディー・ジョーンズ、ヘッドコーチ(52)は、「残念だが、手術の成功を祈るしかない。来年の今頃、ジャパンのレギュラーであることがターゲットだ」と明かした。練習再開時期の見通しは立っておらず、今秋からの大学対抗戦出場も厳しい状況。8月中旬から2か月間、ニュージーランドのカンタベリー州U―20代表としてリーグ戦に出場する予定だったが、それも絶望的となった。
代表デビュー戦で史上2位タイとなる1試合6トライを挙げた藤田の潜在能力を、指揮官も「2年もすればワールドクラスの選手になれる」と高く評価していただけに、今回の長期離脱は日本ラグビーにとっても大きな痛手となりそうだ。