当初は10日での復帰も想定されていたが、思わぬ長期離脱となった。「まだ、全体のアップにも入っていない。アップに入って、動けるようになって、ピッチングをするようになってから、これぐらいで試合レベルまでいけるな、という見通しも立ってくる」。復帰への見通しが全く立っていないのが現状だ。
焦りは通り越している。「焦りはないです。こうなってしまった以上、中途半端で戻るのが一番よくない。早く戻りたい気持ちはもちろんありますけど、無理ですから」。ウオーキング、ランニング、キャッチボールなどの軽めのメニューを淡々と消化。出来る範囲で体を動かし、治療を施しながら症状の改善を待つしかない。
午前10時からの練習開始に合わせた生活。「やせました。こんなに規則正しい生活をしてたら。1軍の試合? もちろん見てます」と苦笑した。1日も早い復帰を望んでいるのは、誰よりも田中本人。ただ戻るのではなく完全な状態で戦列に復帰するため、惜しむことなく、必要な時間を費やしていく。