【皐月賞】エースは俺だ!ユーイチも自信 | スポーツは筋書きのないドラマ

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ジェンティルドンナが昨年のマルセリーナに続いて桜花賞連覇と、勢いはとどまることを知らないディープインパクト産駒。今週の皐月賞にも、超大物と騒がれる逸材が登場する。それがワールドエースだ。

「能力はトップクラスだね。今年はこの馬でクラシックへ」

昨年12月のデビュー戦快勝後、オルフェーヴルで牡馬クラシック3冠を獲得したばかりの池江泰寿調教師に再び大舞台を意識させた。主戦の福永祐一騎手にも「いい馬に乗せてもらっているが、この世代の牡馬の中では一番だと思う」と能力を認められているスター候補だ。

2戦目の若駒Sで逃げ馬を捕らえきれず、2着に敗れたが、この馬の才能が目を覚ましたのが、2走前の京都で行われたGIIIきさらぎ賞だった。

道中は後方のポジションを進んだが、4コーナーで前を射程圏に入れると、直線では一瞬でトップギアに。あっという間にライバルたちを抜き去り、残り100メートルを残して勝負をつけた。沈み込むフォームから繰り出された、ラスト600メートル33秒0の瞬発力は、まさに父ディープから譲り受けたものだ。走破タイム1分47秒0(良)もレースレコードで、規格外の強さだった。

前走の若葉S参戦は、クラシックを勝ち抜くための英才教育。「皐月賞と似ているコーナー4つのコースで上手に競馬ができるか」とトレーナーは課題を与えたが、あっさりクリア。後方できっちりと折り合い、直線では大外から豪快に突き抜けた。

5日の1週前追い切りでは、栗東・坂路で800メートル54秒7-13秒4と、雨で湿った重たい馬場を力強く駆け上がった。「ここまで青写真通りに来ている」と指揮官の表情に不安の色はない。

「スタートやコーナリングなど、まだまだ課題がある馬だけど、能力がある馬。何とかいい結果を出したい」とユーイチも、牡馬クラシック初制覇に手応えを感じている。

粗削りだからこそ、大きな期待を抱かせる。「世界のエース」と名付けられたワールドエースが、まず3歳世代のトップを目指し、クラシック1冠目に挑む。