GI桜花賞へのステップレース、第47回GIIIクイーンカップが11日、東京競馬場1600メートル芝で行われ、岩田康誠騎乗の2番人気ヴィルシーナ(牝3=栗東・友道厩舎、父ディープインパクト)が優勝。好位2番手から早め先頭で抜け出すと、最後まで脚色が衰えることなく後続の追撃を完封し1着でゴールした。良馬場のタイムは1分36秒6。
ヴィルシーナはこれでJRA通算4戦3勝、重賞は初制覇。桜戦線の新たな有力候補に名乗りを挙げたのはもちろん、牡・牝ともに今年の3歳クラシックはますますディープインパクト産駒が席巻の様相を呈してきた。
また、同馬のオーナーは、“大魔神”のニックネームで横浜ベイスターズやメジャーリーグのシアトル・マリナーズで活躍した元プロ野球選手の佐々木主浩氏。佐々木氏にとってもうれしいJRA重賞初勝利となった。
なお、1馬身1/4差の2着には蛯名正義騎乗の1番人気イチオクノホシ(牝3=美浦・矢野英厩舎)、さらに1馬身1/4差の3着には石橋脩騎乗の6番人気エクセラントカーヴ(牝3=美浦・堀厩舎)が入った。