【高校ラグビー】東福岡・藤田、迫力の突破 夢は世界へ | スポーツは筋書きのないドラマ

スポーツは筋書きのないドラマ

ブログの説明を入力します。

試合終了の瞬間、涙が出た。「ヒガシで最後という思いと最高の形で優勝できてうれしいという思い」。大会で最も注目を集めたトライゲッターの感情がはじけた。

今大会、試合の流れを一発で変えてきた。準々決勝の桐蔭学園戦では唯一リードを許した直後の後半20分に決勝トライ。常翔学園(大阪第2)との準決勝では後半14分にこう着状態を打開するトライを演出すれば、この日も後半16分に自陣から大きくゲインし、駄目押しトライにつなげた。

185センチ、87キロ。ボールをつかむ大きな手と長い手足。ボールを片手に、相手選手を引きずりながらでもズンズン進んでいく。5試合で8トライを挙げたが、数よりも迫力満点の突破力が印象的だった。昨年のニュージーランド留学と史上最年少で選ばれた7人制日本代表の試合を経験し、走るコース取りの選択肢も増え「トライまで走り切れるようになった」。

生まれ故郷の京都から九州に渡って3年。次は、早大に進む。夢は南半球最高峰リーグ「スーパー15」入り。「可能性がある限り狙っていく」。花園から目は世界に向かう。