信念を貫いた。菅野のジャイアンツ愛は揺るがなかった。ドラフト会議で相思相愛だった巨人との1位指名の抽選の末、日本ハムが交渉権を獲得。想定外の展開にも、誠意を持って7日に日本ハムの指名あいさつを受けた。その後は大学生活と自主練習を続けながら、東海大・横井人輝監督(49)らと話し合い、進路について熟考を重ねてきた。
涙のドラフトから25日目の決断だ。関係者によると20日夜、菅野は家族に対し、「日本ハム入りはせずに、東海大に残って浪人したい」と自らの意思で導き出した最終結論を伝えたという。22日から秋の学生日本一を決める明治神宮大会が開幕する。それにも配慮し、21日に横井監督を通じて日本ハム側に入団断りの連絡を入れる。