米大リーグは17日、ミルウォーキーでオーナー会議を開き、ナ・リーグ中地区のアストロズを2013年からア・リーグ西地区に移すことを決めた。また、プレーオフの出場枠を拡大し、ワイルドカード(WC=最高勝率2位球団)を現行の2チームから4チームに増やすことも承認した。
リーグ再編はダイヤモンドバックスとデビルレイズ(現レイズ)の誕生に伴い、ブルワーズがア・リーグ中地区からナ・リーグ中地区へ移った1998年以来となる。
98年以降、ナが16球団、アは14球団で構成されているが、アストロズの移行で各15球団、各地区はいずれも5球団ずつで均等になる。両リーグともチーム総数が奇数のため、シーズンを通して各日1試合は交流戦が組まれる予定。
プレーオフの拡大について、大リーグ機構のセリグ・コミッショナーは「早ければ来年に導入したい」と話し、WCチーム同士が1回戦制で戦う案を軸に調整していく。
アストロズがマクレーン・オーナーから、実業家クレイン氏を中心とした投資家グループへ売却されることも承認された。AP通信によると、売却額は6億1500万ドル(約474億円)。