落ち着き払った様子で、気配は上々。終始自分のペースを守り、64秒9―14秒6で駆け上がった。「手先が軽い。順調にきていることが、何よりじゃないかな」と池江泰寿調教師。07年の3冠馬ディープインパクトを手がけた父・池江泰郎調教師に続く、史上初の“調教師父子3冠”へ、十分な手応えを感じている様子だ。
秋初戦の神戸新聞杯は、上がり3ハロン32秒8で一気に突き抜けて、2着ウインバリアシオンに2馬身半差をつけた。「競馬が近いのが分かって、どんどん仕上がっている感じ。前回より今回の方が、気合が乗って動きもいい」
圧倒的な強さで2冠を制し、秋初戦も圧勝したが、攻めの姿勢は崩さない。「みんな、3冠を阻止しようと必死ですから…。ウサギとカメみたいになってはだめ。必死で仕上げていきますよ」。19日には池添が騎乗して、偉業達成へ向けて坂路で最終追い切りを行う。