一昨年の勝ち馬リディルに続く“兄弟制覇”で、クラレントが来春のクラシック候補に躍り出た。
1番人気ダローネガの出負けで幕を開けたレースは、3番人気ゲンテンが引っ張る展開。小倉2歳S2着馬で2番人気のマコトリヴァーサルが続き、クラレントは中位の内でじっくりと脚を温存。腹を決めたダローネガは最後方を進んだ。
勝負どころの“淀の坂越え”からダローネガが進出を開始すると、レースは激化。直線を向くと、逃げ切りを図るゲンテンを目掛けて、好位抜け出しを狙うメイショウハガクレ、大外からダローネガが猛追した。その間隙を突いて一気に伸びたのがクラレントだった。最後はダローネガとの壮絶な追い比べを半馬身差で制してゴール。新馬戦で見せた“豪脚”をこの日も披露し、重賞タイトルを手中に収めた。