ベンチ裏での会見では、怒りをぶちまけた。「フォローできないくらいひどい。今、他に投手がいないから投げられているけど。今日の勝ちで納得するなら野球をやめた方がいいんじゃないか。精神面も含めてすべて。投げられる喜びを感じてほしい。常に(打者とではなく)自分と戦っている感じがする」
東野は7回を投げて8勝目を挙げたが、序盤に5点の援護を受けながら、5つの四球を与えた。原監督が「何安打? 2安打? 2点? 7回? 数字だけ見るといいね」と突き放すほど、ふがいない姿をさらした。
シーズンは大詰めを迎え、首位の中日に5・5ゲーム差。慎之助は開幕当初から「今年は東野が頑張ってくれないと優勝はない」と言い続けてきた。2回KOされた9月24日の阪神戦(甲子園)後は投球フォームのクセなど、敗因を一緒に探った。残り10試合。後悔してほしくない。きつい言葉の裏には、そんな思いも詰まっている。