時計の出やすい馬場だったとはいえ、6ハロン76秒9―11秒8は速い。「速すぎたくらいだが、無理しないで出た時計。夏場を順調に過ごせた」。松永昌調教師は納得の表情を見せた。
裂蹄気味の爪に悩まされ皐月賞をパスしたが、症状が改善すると、青葉賞を快勝。競馬の祭典でも2着に入り、オルフェーヴルを最後まで苦しめた。「今は爪の状態がいいし、春の緩さがなくなって実が入ってきた。歩様もグンと良くなった。ダービー馬は強いが、どこまで差を詰められるか」。春は1馬身3/4及ばなかったが、逆転の秋へ、トレーナーは確かな手応えをのぞかせた。