県高野連によると、今月3日の練習前、校内の部室で上級生4人が下級生5人の練習や生活態度を注意し、全員を平手打ち。うち1年生1人が、耳の鼓膜に穴が開くけがを負った。保護者が21日、けがで水泳の授業を受けられないと高校に訴え、暴力が判明した。
高校は22日、県高野連に連絡。27日夜に出場辞退を申し出て、高野連は受け入れた。問題発覚後、野球部は練習を自粛している。
県高野連の笠間龍夫理事長は「暴力はあってはならないが、3年生の思いを考えるとつらい。残念至極だ」と話した。
滝川高校は、プロ野球巨人の村田真一コーチらを輩出した高校野球の古豪で、これまで甲子園に19回出場。同校の江本博明校長は「極めて遺憾。今後このようなことがないよう再発防止に取り組みたい」と話した。