G1・7勝馬で、アイルランドのギルタウンスタッドにおいて繁殖生活を送っている名牝ウオッカ(牝7歳)が現地時間2日朝、初子となる牡馬を出産したことが分かった。父シーザスターズは、凱旋門賞、英ダービーなどG1・6勝の欧州最強馬。“13冠ベビー”は、早ければ2013年に日本でデビューする。
出産予定日だった先月19日から、遅れること13日。待ち望んでいた朗報が飛び込んできた。「生まれた時の様子は聞いていませんが、生まれたようですね。よかったです」と現役時代に管理した角居調教師の言葉が弾んだ。
ウオッカは、10年3月4日のドバイ・マクトゥームチャレンジ・ラウンド3(8着)の後に鼻出血を発症して、現役を引退。そのままアイルランドのギルタウンスタッドで繁殖生活に入った。ところが、シーザスターズとの交配は、2回続けて不受胎に。「最後のチャンス」(角居師)だった3度目の種付けで、ようやく受胎が確認されたのが、昨年の6月4日だった。
日本で競走生活を送ることになっている、歴史的名牝の“長男”。こちらも預かる予定の角居師は「オーナー(谷水雄三氏)と相談してからですが、会いに行く予定です。これからが本当に楽しみです」と夢を膨らませていた。