世界的名牝を祖母に持つ若駒が、予想通り、会場をにぎわせた。台付け価格が、この日最高の1500万円でスタートすると、激しい攻防に。最後まで競った3人の中から、所有馬に「シシャモ」の冠をつけている大野満さんに一任された松永昌調教師が、2700万円で落札した。
「馬っぷりが良かったし、血統もいい。もう少し(高い値段を)覚悟していたけど、みんな(競って)こなくて良かった」と松永師。このまま栗東へ入厩し、函館でのデビューを目指す。「まだ、時間はあるからね。距離は融通がきくと思う」。昨年、最も高い値がついたエイシンオスマン(3000万円)も管理し、皐月賞出走(8着)を果たしているだけに、要注目の存在となりそうだ。