八回に5番手で登板し、左飛、空振り三振、遊ゴロと3人を料理。相手は若手だったが、全く寄せ付けず、開幕メジャーに向け、首脳陣に大きくアピールした。
左脇腹を痛めた抑えウィルソンの調整が遅れる中、開幕を31日に控え、経験豊富な37歳右腕の存在感は増している。ボウチー監督は「今この時期にここにいるということは、開幕メンバー候補の一人だ」と明言した。
本人は「先のことを考えずに、今できるベストのことをやるだけ」と話す一方で「巨人のときよりも仕上がりが早い、3月下旬としては最高の状態だ」。2年ぶりに再会した元同僚、エンゼルスの高橋も「きょう見る限り、いいときのクルーンだと思う」と太鼓判を押した。
今でも日本の知人とは連絡を密に取っていて、東日本大震災の被災状況も把握している。「毎日のように祈っている。一日も早く元通りになってほしい」と心配していた。