東京Vや浦和で活躍し、現在はブラジルのフルミネンセでプレーする元ブラジル代表FWワシントンが引退を表明した。もともと心臓に不安を抱えているワシントンは、現役を続行することにより心臓の状態が悪化する恐れがあると医師から通告され、35歳でキャリアに終止符を打つことになった。
優れたストライカーである一方で心臓に不安を抱えていたワシントンは、若くして引退の危機に追い込まれたこともあった。しかし、リハビリを経て復活し、2004年に加入したアトレチコ・パラナエンセでは38試合に出場し、34得点をマーク。ブラジル全国選手権の得点記録を塗り替え、得点王に輝いた実績を持つ。
その後、2005年には東京Vへ加入し、翌年から2年間は浦和でプレー。驚異的な得点力を持つ外国人助けっ人としてゴールを量産し、Jリーグ通算85試合に出場。64得点の記録を誇る。2006年にはJリーグと天皇杯王者に輝き、リーグ得点王とベストイレブンの個人タイトルを獲得。2007年にはアジア・チャンピオンズリーグも制した。
2008年にフルミネンセへ加入し、ブラジルへ復帰した後もゴールを量産。再びリーグ得点王に輝くなど圧倒的な存在感でチームに貢献していた。
しかし、体調面の不安により多くのファンに惜しまれつつ、現役を引退することになっている。