西武・涌井秀章投手が5日、埼玉県所沢市の西武ドームで3度目の契約更改交渉に臨み、前回提示と同額で現状維持の2億円を保留した。昨季は14勝8敗の成績だったが、優勝がかかった後半戦の勝負所で活躍できなかったことで現状維持の提示を受けていた。涌井は「今回は自分の希望額を初めて伝えたが、まったく変わらずでした。次回も現状維持ではサインはできない。自費キャンプも少しずつ考えないといけない」と徹底抗戦の構え。一方、前田球団本部長もインセンティブなどによる増額についても「今のところ考えていません」と完全否定しており、エースの契約交渉が泥沼化してきた。