【天皇杯】鹿島、若手も好機演出!来季の礎にも | スポーツは筋書きのないドラマ

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熟練した試合運びが勝利を呼んだ。1-1の後半18分、オリベイラ監督は、準決勝でも途中出場で試合の流れを変えたMF本山を送り出した。「ボールがキープできていなかった。多めにボールを持って、リズムを作ろうと思っていた」と本山。精力的に動きながらパスコースを作りだし、攻撃を活性化した。中田は「ああやってボールが動き始めれば、いつか点が取れる。後ろは耐えるだけだった」。
後半30分、本山が前線に走り込んだ興梠にスルーパスを送る。これはオフサイドになったが2分後、本山の動きに危険を察知した清水守備陣がゴール正面約20メートルの距離で反則を犯し、野沢がFKで直接決めて勝ち越しに成功した。
今季の課題だった若手の台頭も見えた。退団の決まったFWマルキーニョス、DFジウトンを欠く陣容で、20歳のFW大迫が準々決勝、準決勝の大事な場面で得点を挙げ、24歳のDF宮崎も左サイドから積極的に攻撃参加して好機を演出した。欠場した岩政の穴を埋めた中田は「若い選手が自信をもってプレーしてくれたことが、この優勝の収穫」と、満足げに笑った。
「無冠で終わることは受け入れられなかった。優勝で締めくくれて本当にうれしい」とオリベイラ監督。来季の礎を作り、「王者」としてシーズンの幕を閉じた。