「(打線は)全くの白紙です。3番、4番も白紙? もちろん、そうです」
必要とあれば小笠原、ラミレスの打順も変更する。ゼロベースだ。
リーグ3連覇を達成した昨年と比べ、ことしはチーム総得点は650から711、総本塁打数も182から226にアップした。それではなぜ、3位に終わったのか?
実は犠打が114から76に大幅減少。重量打線だけでは勝てない現実を突きつけられた。小技も駆使する野球への進化を目指し、秋季キャンプでは新任の川相2軍監督によるバント特訓を敢行。原監督も「まず自己犠牲、チーム打撃ができないと。巨人のレギュラーになる上で、そういったものが非常に重要」と話した。
前夜の納会では「2011年シーズンは、もうスタートしている」と力を込めた指揮官。ゼロからのスタートで、覇権奪回に向けた新たな最強打線を作り上げる。