◆日本シリーズ第1戦 中日2―5ロッテ(30日・ナゴヤドーム)
パのレギュラーシーズン3位からクライマックスシリーズ(CS)を勝ち上がって勢いに乗るロッテが、中日投手陣から13安打を放ち、セ・リーグ優勝の中日がレギュラーシーズン51勝16敗1分けと圧倒的な勝率を誇るナゴヤドームで快勝。幸先のいいスタートを切った。
ロッテは2回、2死二塁から大松が右翼フェンスを直撃する適時二塁打を放って先制。その裏、成瀬が和田と谷繁のソロ本塁打を浴びて逆転を許したが、3回に得意のたたみかける攻撃が爆発。2番・清田のソロで同点とした後、さらに井口のヒットとサブローの死球で1死一、二塁から今江が中前に適時打を放って逆転した。
6回には2死三塁から西岡が中前に適時打。7回にも井口が左中間へソロ本塁打を運んで5点目と、終始ペースを握って中日を突き放した。
投げては成瀬が5回88球4安打2失点の後、早めの継投で薮田―内―伊藤―小林宏とつないで6回以降は2安打しか許さず、投打ともにいい形で初戦をものにした。
中日は先発・吉見が3回3失点で早々に降板したのが大誤算。抜ける変化球が目立ち、3回には2つの死球を与えるなど精彩を欠いた。守備面では荒木、藤井らが美技を連発してよくしのいだものの、打線はソロ2本以外、送りバント失敗の併殺などでチャンスらしいチャンスが作れず、中日らしいソツのない攻めが見られなかった。