バンクーバー冬季五輪は27日(日本時間28日)、ノルディックスキー距離女子30キロクラシカルを行い、日本の石田正子(JR北海道)が5位に入賞した。距離競技では、男女を通じて日本勢の五輪史上最高成績となった。
29.2キロ地点で5位を争う集団の7位だった石田が、残り800メートルで持ち味を発揮した。
まずは最後の下りで1人をかわす。トラックに入るとギアを1段上げて加速。もう1人を抜き去り、4位もとらえようかという猛烈なスパート。そこは約3秒届かなかったが、日本距離界史上に残る快挙となる5位でゴールに入ると、誇らしげに両腕を突き上げた。「今やれることはやった。満足している」。身長161センチの体が何倍も大きく見えた。