おはようございます。

 更新ページの量がいつもより少し多めでしたが、思い切って

 最後まで掲載しました。

 どうぞよろしくお願いします。

 以下に、この小説を書き終えた直後に記した追記をここに掲載します。

 あとがき

 二ヶ月に渡って書き続けた長編〝天の卵~神さまのくれた赤ん坊~〟が漸く完成しました。自分で書いておきながら何ですが、途中やラストを書きながら、不覚にも泣いてしまったこともありました。
 本当に難しいテーマだったと思います。書き始める前も書き上げた後も、果たして自分にどれほどまでのことができたのだろうかと自問自答しています。
 代理出産については、恐らく永遠に〝これが応えだ〟という結論は出ないだろうと思います。というのも、人によって子どもを持つということに対しては考え方が違うからです。
 この作品で、それぞれの登場人物が考えていること、言っていることはすべて私の想いでもあります。つまり、私自身、代理出産については一つの応えを出せないのです。どういうことかといいますと、直輝や有喜菜のような考えでもあるし、また同時に紗英子のような考えでもあるということです。
 考え方に二面性があるといえば良いのでしょうか。人として生きている以上、我が子を望むのは当たり前だし、ましてや、子どもを持てないと言われていたのに、持てる方法があると聞けば試したくなるのは当然の心理といえます。
 また、子どもがこの世に生まれてくるというのは確かに天の配剤ともいうべきもので、たとえどれだけ子どもを望んでいようとも、他人の子宮を利用してまで成し遂げて良いものかという疑問もあります。
 本当に難しく重いテーマだと思います。なので、これは誤解しないで頂きたいのですが、私自身は今のところ、代理出産については肯定も否定もできない立場なのです。
 この作品は代理出産というテーマを取り扱っていますが、女同士の友情をもテーマにしており、また初恋の彼を奪った親友から取り戻す―恋愛、不倫、官能などの要素を取り入れた小説でもあります。 
 未熟な筆で描いたため、まだ書き切れていない部分も多々あると思います。お読み苦しい点もあるかとは思いますが、どうかご理解いただければと思います。
 ただ、最後に一つだけ言えるとすれば、これを読んで下さった女性の方々、あなたは紗英子、有喜菜、どちらの立場により共感されるでしょうか?
 私はもしかしたら、紗英子の方かもしれません。たとえ何を引き替えにしても、子どもを得たいと思うかもしれないです。
 かつて最初に結婚していた二年間、私には子どもができませんでした。また、不妊治療の経験もあります。だから、紗英子の切ないほどの気持ちに共感せずにはいられないのです。
             

2012/10/23

 私がこの作品でいちばん描きたかったのは生命の大切さでした。

 こういうと、とてもありふれた陳腐な響きがあるかもしれませんが、

 本音です。

 そのため、以前から書いたみたかった体外受精とか代理母出産など

 社会的なテーマを描くことになりました。

 それだけでは小説としては面白くないので、官能小説的な味付けもいささか

 施し、この作品が出来上がりました。

 えらそうなことを言うと思われるかもしれませんが、

 私は普段から、純粋な意味での官能小説というのは、あまり書きたいと思いません。

 てっとり早くいえば、男と女がやって、やられてというそういう濡れ場ばかりの

 連続で、いったい、この作品は何をいいたかったのか ?

 ストーリー性なく、ただ濡れ場を描きたいがために描いたのではと

 思うような作品が結構、世の中にはあります。

 もちろん、それが良いとか悪いとかいう資格も実力も私にはありませんが、

 少なくとも、そういう作品は書きたくないなと思います。

 なので、今回、削除処分を受けたときはかなりのショックでした。

 ですが、以前にもお詫びとして書いたように、それは私の落ち度であり、

 私が悪いのだから仕方のないことだと思っています。

 何か本当に生意気なことばかり書いてしまって、ごめんなさい。

 次はいつ、ここに帰ってこられるかはまだ判りませんが、

 今回も多くの方にご覧いただけて幸せでした。

 ありがとうございます。

 心からの感謝を☆