こんばんは。

 長らくご無沙汰しておりましたが、やっと小説の方を始めることができました。

 この作品は昨夜もお話ししたように、色んな要素が含まれています。

 でも、たぶん、私が描きたかったのは生命の尊さ、重さ。

 それから、女であることの哀しみや罪深さだと思います。

 自分で描いていておきながら今更だけど、この登場人物の女性、対極にいる

 二人のヒロイン紗英子、有喜菜を通して〝女性の業〟というものを感じます。

 嘘をついてまで愛する男性を自分につなぎ止めておきたいという女心。

 どんな手段を使っても、愛する男の子を腕に抱きたいという願い。

 業と呼ぶのは、いささか不適当かもしませんが、でも、女だから犯してしまう

 願ってしまう。そんなものを紗英子に感じます。

 また、有喜菜の方も、かつて親友に奪われたも同然の男を取り戻すためには、

 手段を選ばない。自分の身体(子宮)さえ、その道具として利用する。

 まさに、女の業と呼んで悪ければ、情念のようなものを感じます。

 でも、私がこのお話で描きたかったのは、それだけじゃありません。

 いちばんは、やはり、生命。

 たとえどんな方法で生まれてこようと、一つの生命はこれほどに重く愛しく

 尊いものだということが言いたかったんです。

 あとは、夫婦の性のあり方。これも一つの描きたかったテーマでした。

 夫婦生活って、一体、何のたにするものなのか?

 ただ子どもを作るためだけではもちろんないし、かといって、欲望を満たす

 ためだけでもない。

 理想をいえば、夫婦の愛情表現の一つ、コミニュケーションの一つなんでしょう。

 その辺もどれたけ描ききれているか判りませんが、意識してみました。

 あんまり作者が説明するのも、どうかと思うし、ネタバレになっても困る

 ので、止めますね。

 拙い作品ですが、今後とも、どうぞよろしくお願いします。