ALOHA!


今日は、ヒマラヤとハワイの2つの山の頂上でしか見れない珍しい高山植物のご紹介です。



それは、葉っぱが銀色で剣の形に似ているので、銀剣草と呼ばれています。英語では、シルバーソード、ハワイ語ではアーヒナヒナとも呼ばれています。



キク科の高山植物で、ハワイ固有種とされていて、絶滅危惧種に指定されています。


この銀剣草は、ハワイではハワイ島のマウナケア山とマウイ島のハレアカラ山の2つの山でしか見れないと言われています。


私は、ハワイ島マウナケア山の中腹オニヅカセンターで見ることができました。標高約2800m、富士山の7合目ぐらいにあたります。



このオニヅカセンターは、マウナケア山の中腹にあり、頂上に登るときに高山に身体をならすために、この中腹で夕食をとります。


そのお弁当を食べるためにあるベンチとテーブルの隣にゲートが目に入りました。


そこに入るためには、靴についている土を払い落とさないと入れない管理が厳しい場所に銀剣草は生えてます。



絶滅危惧種だからでしょうか。とても大事に守られていました。


銀剣草の特徴は、枯れる前に一度だけ花を咲かせ、花が咲き終えたら、種を残して枯れてしまうはかない植物。


寿命は、5年から50年、それ以上とも言われています。



開花の時期は、6~11月で、50~600個の花をつけた大きな穂を天に向かって伸ばしていきます。ですが、花を咲かせるのは十数年に一度。そして、咲いたら枯れてしまうので、この花を見れたら、とってもラッキーだそうです。


私は11月に行きましたが、この花を見る機会がなく残念!!😭薄紫色の花びらだそうです。


ハワイ固有のハチなどの昆虫類が、花粉の運び役をしています。


この銀剣草の葉には、無数の毛がお付いているのを、今度見た方はご確認ください!


この毛が、、標高が高いため強い太陽光線や強風による乾燥などの厳しい自然環境から銀剣草を守ってくれています。


また、銀剣草の葉は、アロエのようなジェル状の水分含んでいるので、たとえ数か月雨が降らなくても枯れずに生きていけるとのこと。


なんだか銀剣草という植物ひとつとってみても、ハワイの不思議さを感じてしまいます。


尚、銀剣草には絶対に手を触れないでくださいね。


この植物はとても繊細ですので、人が触ると低温火傷状態になり枯れてしまうそうです。


銀剣草を守るために、そのまわりには、石が積まれていて大切に保護されています。




銀剣草のまわりには、同じように黄色の花をつけて天に向かって伸びている植物がありました。




これは、ビロードモウズイカと呼ばれているとっても繁殖力が強い植物で、


これは有害植物に指定されているそうです。


だから、いたるところに咲いていました。ということで、マウナケア山に行かれましたら、是非この珍しい高山植物である銀剣草をご覧ください!


はかない植物が咲かせた花が見れたらいいですね。



上級ハワイスペシャリスト

飯田恵美子