こんにちは。野菜ソムリエプロの飯田恵美子です。
大豆油と聞いて皆さんどのようなイメージをお持ちですか?
植物油はいろいろありますが、日本人にとってあまり馴染みのない油ではないでしょうか?
大豆は身体にいいので、大豆油はどうなんだろうという思いで、アメリカ大豆輸出協会、日本植物油協会主催、日本野菜ソムリエ協会協力のもとで開催されたイベントに参加してきました。
日本における大豆油=ソイオイルイメージ向上のプロメーションのひとつでしたが、大豆油の歴史から、効能、使い方等大豆油を再発見できました!
今回ソイオイルマイスターの藤橋ひとみ先生のセミナーから学んだことをまとめてみました。
まず大豆油の簡単な歴史ですが、アメリカは大豆油を1956年から日本の戦後の食の安全性に貢献するために推進させてきました。
大豆油は、大豆の種子から抽出された植物油。つまり、大豆から搾った美しい淡黄色の油のことです。
世界で2番目に多く消費されている植物油です。ちなみに世界で1番多く消費されている植物油やパーム油です。
現在の日本の大豆油の原料は100%輸入大豆と言われています。
何故なら、日本の大豆の自給率は大豆全体で7%(2017年度)で食品用だけでも約20%とされていますので、精油用の大豆は100%輸入に頼っているとのことでした。
日本で初めて大豆油が生産されたのは、1902年で、大正時代から本格的に作られ、1923年の関東大震災をきっかけに大豆油が菜種油と並ぶほど広がったそうです。ですが、大豆の自給率の低下により、
日本で生産されている大豆油の原料大豆は100%輸入されており、そのうちの70%以上がアメリカからの輸入で作られています。
そのため今回のセミナーは私たちの生活に直接かかわってくるんだと身近に感じました。
栄養学的にこの大豆油には、リノール酸(n-6系多価不飽和脂肪酸)が約50%、αーリノレン酸(n-3系多価不飽和脂肪酸)が約8%含まれており、この2つは体内で合成できない食事から摂る必要のある必須脂肪酸です。また、オレイン酸(n-9系不飽和脂肪酸)を20%含まれています。
どうしても巷で身体にいいと言われているオリーブオイルやエゴマ油や亜麻仁油などに目が行きがちでしたので、大豆油のことを知るいい機会となりました。
植物油は種類により、風味の違いだけではなく、お料理方法により異なる使い方があることも知りました。
ソイオイルの特徴は、独特のうま味とコクがあり、長時間の加熱にやや弱いとされています。
そのため、ソイオイルを使うことで、お料理の風味やコクが増し、素材の味を引き立ててくれます。
だから、よく揚げ物や炒めものに使われがちですが、ドレッシングなどの生食におすすめと言われています。
特に野菜料理との相性は抜群で、大豆でできているので、トウミョウや大豆もやしや枝豆など豆系野菜にあえて、醤油をかけるだけでも美味しくいただけることの事でした。
また、淡白なあっさりとした野菜にも会うそうですと、野菜ソムリエプロの篠原絵里佳先生の調理デモで教えていただきました。
試食をさせていただきましたが、確かにしっくりとした味わいになり、脂っこさを感じませんでした。
やはり知らないで食べるよりは知って食べることで、栄養的にも健康・美容のためにもいいことを改めて感じました。
そこでソイオイルのことをもっと知ってもらおうということで、2017年にアメリカ大豆輸出協会が認定する大豆油に関するソイルマイスターの検定試験がスタート。
このような資格の存在を今回初めて知り、科学的根拠に基づいた正しい大豆油の知識も学べました。
初めて聞く資格の方も多いと思いますので少しご紹介します。
「ソイオイルマイスターとは、大豆油、大豆で結ばれた日米の食のパートナーシップの重要なアンバサダー役を担う存在として活躍を期待されている」と記載されていました。
ソイルマイスターになることで、ソイオイル(大豆油)に関する正しい知識、大豆の基礎知識、その他様々な食用油脂の知識をあわせて取得できるそうです。
今回のセミナーに参加して、大豆油の新常識及び手軽に広がる野菜と大豆油の可能性を再発見することができました。
最後に食用油に関しては、いろいろ言われていますが、いろいろな種類の油とのバランスが必要と聞いて、いろいろな情報に惑わされている自分に気が付き(例えば、ダイエットには油は敵だと思っていたときもありましたので)、調理で上手に使うコツを知ることで健康的な生活を送れることを知り感謝いたします。
いろいろな植物油の特徴を知ることも大事なことだと改めて感じました。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
野菜ソムリエプロ飯田恵美子