半年ほど前から、
弾き手のいなくなった自宅のピアノ練習室を
貸し出す準備をしていました。
なんとなく9月オープンにしたくて、
先日、勇気を出して
練習室の予約受付を開始しました。
ドキドキです![]()
するとすぐに、第1号の
お客様が予約してくださいました。
音大の声楽科を出ていて、
60歳手前になってから
「今度はピアノを本格的に習おう」
と思われた方。
そんな方が、
「ここで弾きたい」
と思って、3日間続けて来てくれたんです。
これは、とても嬉しかったです。
鍵盤を整えたり、
除湿機を買ったり、
エアコンを買い替えたり……。
準備中は、
「本当にこれで利用者さんが来るんだろうか」
と思うこともあったし、
もちろん費用もかかりました![]()
でも、最初のお客さんが実際にグランドピアノを弾いて、
「指から伝わる音を肌で感じた」
と言って、涙まで浮かべてくれたんです。
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電子ピアノにヘッドホンをつけて練習していたそうですが、
初めてこのグランドピアノを弾いて、
音を身体で感じたことに感動されたそうです。
単に「ピアノを借りてくれた」という話ではなくて、
半年かけて準備してきたものが、
初めて誰かの心を動かした。
そのことが、私は本当に嬉しかった。
弾き手がいなくなって、
何年も放置されていた可哀想なピアノ。
そのピアノが、
ようやくもう一度、誰かのために音を鳴らすことができた。
なんだか、ピアノも報われたような気がしました。
料金とか、予約が何件入ったとか、
そういうこととは別のところで、
この練習室を作った意味を
最初のお客さんが返してくれた感じがします。
「この練習室を作ってよかった」
そう思えた瞬間でした。
治療をしていた頃は、
目の前のことだけで精一杯だった時期もありました。
でも今は、
「これをやってみようかな」
と思ったことを、少しずつ形にしている。
そして、自分が作った場所で
誰かが何かに感動してくれる。
そんなことが、自分の人生に
また起こるとは思っていませんでした。
これから先も、まだまだ
自分の知らない出来事が待っているんだなと思います![]()
理想はあるけど、
動かなければ何も始まらない。
動かなければ、
失敗もないけど、感動もない。
今回のことは、
「やってみたい」と思ったら、
まず動いてみる。
それを、身をもって
自分が自分に証明した出来事でした。



