酒場にうたえるおもたくたわんでいる梁の上に かさのゆがんだ古ランプ一つ ほこりのためか 酔いのためか あたりはボーっと燃えている。 ガラスのふれあう音がさみしく いつまでたっても胸に消えない。 かつて愛したあの人よ。 氷のように冷たいものが胸に消えない。おもたくたわんでいる梁の上に かさのゆがんだ古ランプ一つ。もうよそう。 もうよそう。 弱々しく笑いながらグッと飲み干す。