バルセロナ旅行記② |                                 せキララ白書 from サラマンカ

バルセロナ旅行記②

お待たせしました。

前回のバルセロナ旅行記から時間が経ってしまいましたが

続きをどうぞ。

バルセロナ旅行記①はこちら

 

バルセロナ2日目は朝食を抜いて朝一でこちらへ向いました。

(前日のケンタッキーがまだちょっと苦しい。。。)

サグラダ・ファミリアです!!

近くからでもかなりの迫力!!

 

サグラダ・ファミリア教会(聖家族贖罪教会)は言わずと知れた

アントニオ・ガウディが設計・建築に生涯をかけた教会

未だに建設中で有名ですよね。

建設が終わるのは100年後とか200年後とか言われていました

なんと!!

2026年完成予定だそうです!!

後8年待てば完成形が見られるなんてすごい!!!

 

サグラダ・ファミリアの入場チケットは予めネット予約する

のをオススメします。

というのも、予約せずに行ってもすぐには入れません。

11時頃サグラダ・ファミリアを出た時、当日入場出来るのは

夕方の6時45分からと表示されていました。

 

ネットで予約すると入場料は29ユーロ(約3千8百円)

これは塔に登るのとオーディオガイド付きのお値段ですが

結構しますよね冷や汗

ちなみに10年前は8ユーロ(約1040円)だったそうです。

ネットでサグラダ・ファミリアに入る時間と、塔に登る時間を選び

オーディオ・ガイドの言語も選びます。

(日本語もあるのが嬉しい!!)

このように時間を予約するので列を作って待つ必要がありません。

いいシステムやと思います。

 

ちなみにここの友達夫婦がローマに旅行した際

どこもかしこも入るのに長蛇の列で大変やったそう。

それを思えば、なんて合理的なんでしょう。

予定も組みやすいし、便利です。

 

一番最初の時間は9時やったんですが既に売り切れてたので

9時15分を選び、9時半に塔に登るコトに。

11時頃になると団体客がやって来るので

ゆっくり見て周りたい方は朝一をオススメします。

セキュリティを通り、オーディオ・ガイドを受け取るんですが

カップルでも団体で来ていても、受け取りは1人しか中に入れません。

(待ってる最中、生誕のファサードを撮影)

ちなみにウチが約15年前に来た時は

セキュリティチェックもありませんでした。

そして、このセキュリティチェックに居たおにいさんたちがイケメン揃い!!

朝から癒されました笑

 

早速オーディオ・ガイドを聞いてみます。

外にサグラダファミリアの完成形の模型が置いてあります。

(反射してちょっと見えにくいですが。。。)

模型作るだけでも大仕事ですよね!!

では早速、こちらの生誕のファサードから中に入ってみます。

中に一歩足を踏み入れると、そこは神聖な空気を纏った場所。

木の幹とその枝をイメージした大理石の沢山の柱が

天井を支えています。

入り口入ってすぐ左側に寒色系の光が差し込む空間があります。

こちらは朝をイメージして作られているそうで

清々しい爽やかな色が教会内を照らしています。

ステンドグラスの色もひとつひとつ違っていて

それが重なって美しい青緑色を作り出しています。

その反対側には夕焼けをイメージした

暖色系の空間が広がります。

こちらもステンドグラスがキレイな色を作り出しています。

ステンドグラスの丸い部分を見ると

文字が書かれているのが分かりますか?

これはカタルーニャの聖人や聖地の名前が書かれています。

ちなみにこちらは聖地ですね。

こんな細部までこだわりがあるなんてガウディすごい。

 

塔に登る時間になったのでエレベーターに向います。

既に並んではりました。

15年前は時間がなくて登れなかったんで、初の塔です!!

ちなみに生誕のファサードの塔か受難のファサードの塔か

ネット予約の際に選択する必要があります。

生誕のファサードの方が人気があるそうです。

エレベーターは6名ぐらいしか乗れないので

早めに待つ方がいいかもです。

エレベーターを降りると生誕のファサードの塔の細部が見れます。

こちらは生誕のファサードの中央にある『生命の木です。

木は糸杉で、鳥は純潔のシンボルである鳩です。

このポップな飾りはフルーツをイメージして造られてるようで

日本人彫刻家・外尾悦郎さんの作品だそうです。

ちなみに『生誕のファサード』は

エレベーターで50mの高さまで登れます。

『受難のファサード』は65mだそうです。

左の通りはガウディ通りです。

こちらにもフルーツのオブジェが。

奥のはぶどうみたいですよね。

ここが一番高い景色で後は階段を下りていきます。

その階段なんですが

狭っ!!!

人数制限があるのがよく分かります。

降りるにはこの階段しか方法はありません。

しかも400段もあります。

ここは多分、教会内のステンドグラス部分かな?

このオブジェがある場所はバルコニーになっていて

みなさん写真を撮られていました。

しかし、そのバルコニーちょっと斜めになってるんで

若干恐ろしかったです笑

サグラダファミリア前にあるガウディ広場です。

全体像を撮るにはここからが一番キレイに撮れます。

最後はこの螺旋階段を下りるんですが

巻貝やカタツムリをイメージしているそうです。

 

塔を満喫した後、主祭壇を見学しました。

十字架に磔にされたキリスト像が

50個のランプに囲まれています。

ランプ以外にも、ブドウの房や麦が装飾されています。

スペインでは大晦日、0時になる前にぶどうを12粒食べるんですが

このぶどうと関係があるのかなはてなマーク

 

主祭壇手前の柱上部の節目には4つの福音書を書いた

4人のエヴァンゲリストの印があります。

赤はマルコで獅子。

緑はルカで牛。

青はヨハネで鷲。

黄はマタイで天使。

サグラダファミリアには地下に礼拝堂があります。

こちらにガウディが埋葬されています。

入りたかったんですけど、確か朝早くしか入れなかったような。。。

 

では日本人彫刻家・外尾悦郎さんも手がけた作品が多い

生誕のファサードを見てみましょう。

圧巻ですよね。

生誕のファサードには左のヨセフに捧げられた『希望の門』、

中央のイエスに捧げられた『愛徳の門』、

そして右のマリアに捧げられた『信仰の門』があります。

そしてここに飾られてある彫刻は40もあるそうです。

大天使ガブリエルが、母マリアに神の子を宿したと告げる

受胎告知の場面。

この彫刻は外尾さんが手がけられたそうです。

生まれたばかりのキリストを父ヨセフと母マリアが見守っている場面。

ちょっと下から見た感じ。

彫刻の細かさに目を奪われますね。

神の子イエスの誕生を知った羊飼いたちが

ベツレヘムに向かって礼拝してる場面。

イエスが聖母マリアに冠を授けているのを

父ヨセフが見守る場面。

そして門の柱の土台に2匹のカメの彫刻があります。

正面向かって右が陸ガメで左が海ガメで

『変わらないもの』を表しているそうです。

 

この生誕のファサードと地下礼拝堂はガウディが生前に手がけた作品なので

2005年に世界遺産に登録されています。

サグラダファミリア全体が世界遺産という訳ではないようで

ちょっと驚きました。

出口側のファサードは『受難のファサード』

キリストが十字架に掛けられた苦しみ、悲しみを表現しています。

『生誕のファサード』の細かな彫刻と比べると明らかに

直線的で異質な造形になっています。

スペイン人彫刻家ジョゼップ・マリア・スビラックスによって

作られたんですが、彼はここサグラダファミリアに約20年間も

泊り込んで作業をされていたそうです。

この『受難のファサード』の彫刻は『最後の晩餐』から

『イエスの埋葬』までが描かれており、

『生誕のファサード』とは対照的になっています。

このシーンはイエスが捕らえられた後、

弟子ペテロがイエスのコトは知らないと

自分の身を守る為に嘘をついたところです。

こちらは裏切り者の弟子ユダがイエスに接吻をし

兵士たちに合図を送るシーン。

接吻はイエスを反イエス派に捕らえさせる為の合図だったそう。

奥にある16個の数字のパネルですが

縦、横、斜めの4つの数字を足すとどの組み合わせでも

イエスが死んだ年齢の『33』になります。

受難のファサードの入り口『福音の扉』の前には

鞭打ちを受けるイエスの像が悲痛な顔をして立っています。

『福音の扉』には新約聖書の言葉が記されていて

重要な部分は金色で書かれているそうです。

ちなみにこの文字部分もスペイン人彫刻家ジョゼップ氏が

全て手彫りで彫られてるんですよ!!

聖堂内部にはキリスト教の祈りの言葉が刻まれてる扉もあります。

 

とりあえず全部見終わったと思った旦那がいそいそと

サグラダファミリアから出ようとしてたんで慌てて引き止めました。

なぜならどうしてももう一度見ないとアカン場所があったんですが

一向にどこにあるのか見当たらず、諦めようとした時偶然

その場所の出口を発見!!

 

逆行する形で入って行きましたが、ありました!!

約15年前も見たこちらの『フニクラ』

ちなみにここは地下博物館にあります。

『フニクラ』とはアントニオ・ガウディが

力学的に安定した構造を建築に持たせる

10年間に渡って自らの建築に取り入れてきたそうです。

 

どのように出来てるかと言いますと

ひもの両端を持って吊るし、

垂れ下がった紐の中心に重りを下げます。

出来た曲線を逆さまにしてアーチの形態を作ります。

このアーチが何層にも重なり、

柱と力の方向性や構造が明らかにされる。

このことをフニクラと言うそうです。

 

簡単に言うとこの『フニクラ』を逆にすると

サグラダファミリアになるというコトのようです。

 

15年前、この写真を撮ったんですけど

ピントが全然合ってなかったんでリベンジ出来て満足sao☆

 

地下博物館の中には

作業の様子も見るコトが出来るようですが

この時は残念ながら誰もいらっしゃいませんでした。

ガウディ作品によく見られるシュロの葉の模型?も

飾られていました。

どなたかが描かれたサグラダファミリア。

メルヘンチックで可愛くて思わず撮りました。

地下博物館も満喫し、外に出たら何かが降ろされていました。

まさに建設中!!

サグラダファミリアを出て、昨晩と同じガウディ広場の

絶景スポットでサグラダファミリア全体写真を撮りに行きました。

日中はより重厚で圧巻に感じます。

ウチはどうしてもサグラダファミリアを見ると

『ハウルの動く城』を思い出してしまいます。

見ると似てないんですけど、なんとなくそんな気がして。

 

約15年振りのサグラダファミリアは進化し続けていて

より神聖でより存在感のある教会になっていました。

初めて見た時の感動も全く薄れず、今回も圧倒されたのは

言うまでもありません。

 

ウチは自然が作り出すものももちろん好きですが

こうして人の手によって作り出される物に感動を覚えます。

いくらでも可能性があって、そして美しい。

2026年に完成したら必ず戻って来ようと決めました。

その時入場料一体いくらになってるんでしょうね

 

バルセロナ旅行記、まだまだ続きます。