今日は、お釈迦様の誕生日。
「花祭り」「甘茶の祭り」とも。
時期的にも今は、
安定した春
ふんわりとした空気
近所の大学の農学部が
引越しをすることになって、
跡地が商業施設になる予定。
まずは更地にするために、
地面を掘ったりならしたり…
しているところなのでしょうか。
中の様子がよくわからないのですが…
ここ2日ばかりの温かさで、
まだ中にある桜のつぼみは
膨らんだみたい
気になるのは
…蛙の居場所。
この敷地には、
田んぼやビニールハウス、畑が
あったんです。
啓蟄も過ぎ、
蛙たちはどこにいるのやら。
いつもと違った様子に、
さぞや度肝を抜かれていることかなと
梅雨時から夏の夕方からは、
この前の道路を通るたびに
オスの蛙の恋の歌を聴いたもの。
お釈迦様の誕生日
いなくなった?蛙たち
…無駄な殺生は困ります。
今日は男声合唱組曲「蛙」より
♪「蛇祭り行進」
(草野心平 詩)
ぴるるるるるるっ
はっはっはっはっ
ふっふっふっふっ
後足だけで歩き出した数万の蛙
篠竹に青大将をつきさした
ゲリゲを先頭に
渦巻石鹸の◎(うず)のように
だいりんを描いて行進する
ぴるるるるるるっ
はっはっはっはっ
ふっふっふっふっ
おうい、歩調を合わせろい
おうい、もっとその篠を高くあげろうい
どの口からも どの口からも
蛍がしゅっしゅっ流れ出るのだ
ぴるるるるるるっ
はっはっはっはっ
ふっふっふっふっ
まっ暗闇の青たんぼを
煙草の輪のように
ゆらゆらして
蛍たちが渦巻きのまんまで
あがってゆく
ぴるるるるるるっ
はっはっはっはっ
ふっふっふっふっ
行進曲は埋葬曲
心はあかるいお祭り提灯
そよかぜは絹のうすもの
星畑は花箋
ろんどろんど
ぴるるるるるるっ
はっはっはっはっ
ふっふっふっふっ
☆ ゲリゲ…蛙の名前
この辺は、元々商業地の近くなんです。
商業施設はいりません。
人間様の欲望の為に犠牲になる蛙達
私はここに「蛙の碑」でも
建てたい気分です。