夢中でホームページ用の写真を撮っていたら、
目の前で何かがキラリと光った。
藤井さんちの若い衆、百さんの腰に
鍬発見。
アブネ!!
Σ(・ω・ノ)ノ!
向こう脛にさくっと食い込むところだった。
職人道具のそれらしく、
ピカピカに手入れされている。
クワを見たら、
ローマで出会ったおじいちゃんを思い出した。
今年の3月、イタリアに到着してすぐ、
ローマ帝国の足跡を訪ね、観光していた折、
コロッセオの下で
雑草を刈るおじいちゃんを発見した。
百さんのよりもっと長くて、
ボロボロに歯こぼれしたクワで
ザク、ザク、と雑草を切りながら進んでいく。
小一時間して戻ってみると、
まだやっている。
ザク、ザク、
直径2mだったトラ刈りが3mになっただけだ。
なんだかとてもかわいらしい姿だったので、
写真を撮らせてくれと言うと、
少しはにかみながらもポーズをとってくれた。
“どうして機械を使わないんですか?”
と聞くと、
“ん?これがあるからね、ずっと使ってるんだ。便利だよ?”
(・ω・)?
・・・・ってさっきからちっとも進んでないじゃないですか!!
ヽ(`Д´)ノ
とも突っ込めず、
しばらく離れたところで眺めていた。
過ぎゆく観光客に目もくれず、
また観光客も目を止めない。
ザク、ザク、
伸びていく方が早いんじゃないかってほど、
ゆっくり広がっていくまあるいトラ刈り。
ってか普通真中からじゃなく、端から始めないか?
Σ\( ̄ー ̄;)
そうそう付き合ってもいられないので、
パラティーノを散策する。
戻ってみると、
おじいちゃんの姿はなく、
4mに広がったトラ刈りが、
おじいちゃんの痕跡を残しているだけだった。
草刈りの目的が
除草であるとは思えない。
おじいちゃんと、ボロボロになったクワの
友情をはぐくむ儀式なのかもしれない、
と、おぼろげに思った。
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ありがとうございます。
そんな、今年の春の思い出でした。

