仕事人の大事な道具。 | La vita è breve

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埼玉出身元トラック運転手。27歳で渡伊して料理人に転向。てんやわんやの末、東京フレンチ、医療の現場を経て大分へ移住。このブログは、37ちゃいのワタシがシチリア島で再出発する所から始まる壮大なストーリー。54ちゃいの今、更にてんやわんやである。

夢中でホームページ用の写真を撮っていたら、


目の前で何かがキラリと光った。




藤井さんちの若い衆、百さんの腰に


鍬発見。












アブネ!!


Σ(・ω・ノ)ノ!




向こう脛にさくっと食い込むところだった。




職人道具のそれらしく、


ピカピカに手入れされている。












クワを見たら、

ローマで出会ったおじいちゃんを思い出した。












今年の3月、イタリアに到着してすぐ、


ローマ帝国の足跡を訪ね、観光していた折、


コロッセオの下で


雑草を刈るおじいちゃんを発見した。






百さんのよりもっと長くて、


ボロボロに歯こぼれしたクワで


ザク、ザク、と雑草を切りながら進んでいく。






小一時間して戻ってみると、


まだやっている。




ザク、ザク、





直径2mだったトラ刈りが3mになっただけだ。








なんだかとてもかわいらしい姿だったので、


写真を撮らせてくれと言うと、


少しはにかみながらもポーズをとってくれた。

















“どうして機械を使わないんですか?”


と聞くと、








“ん?これがあるからね、ずっと使ってるんだ。便利だよ?”


(・ω・)?











・・・・ってさっきからちっとも進んでないじゃないですか!!


ヽ(`Д´)ノ














とも突っ込めず、


しばらく離れたところで眺めていた。











過ぎゆく観光客に目もくれず、


また観光客も目を止めない。











ザク、ザク、








伸びていく方が早いんじゃないかってほど、


ゆっくり広がっていくまあるいトラ刈り。





ってか普通真中からじゃなく、端から始めないか?


Σ\( ̄ー ̄;)








そうそう付き合ってもいられないので、


パラティーノを散策する。





戻ってみると、


おじいちゃんの姿はなく、


4mに広がったトラ刈りが、


おじいちゃんの痕跡を残しているだけだった。











草刈りの目的が


除草であるとは思えない。








おじいちゃんと、ボロボロになったクワの


友情をはぐくむ儀式なのかもしれない、


と、おぼろげに思った。




















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ありがとうございます。


そんな、今年の春の思い出でした。