昨夜
 

煌々と照明が照らす
ジャッジ側貴賓席近くの良席で

驚くべきものを見た




圧巻のオリジン






目に焼き付いたのは

燃え盛る

ひとつの雄々しい魂



もはや

選手、というより戦士




なのに
その彼の演技は
どの部分切り取っても
美しく優雅で情緒的

高難度の技術を
絶え間なく実行しつつ

その指先や視線まで
繊細な美を追求し続ける



断言できる

これは彼にしか
到達できない美の極み



が、

その美しい身体を
最上級に美しく
内側から
突き動かしているものが

その美しさに
似つかわしくないくらい
荒々しく勇猛果敢な
原始の闘争心なのだ







なんという男だろう



 

"自分にとって 負けは 死も同然"


今やその発言に
絶大な影響力のある彼ゆえ
この極端な表現に
眉をひそめる者も
いるかもしれないが

きっとそこまで
自らを追い込まず
いられないのが
彼なんだと思う


自らを鞭打つことでしか

前へ進めないのだろう



比喩の成否はともかく

この言葉は

彼自身最大級の戒めなのだと思う







おそらく




懸けているものが
根源から違う


かけねなし
全ての魂のありったけ



凡人な私が
思いつく事さえ出来やしない
魂の燃やし方


 




それは


世界一潔く


もしかしたら



世界一

不器用な

生き様なのかもしれない














しかし






怪我明けでよくぞ
あそこまで…!





正直
これほどのもの
見せてもらえるとは
想像してなかった






魂のオリジン


勝ちを諦めない
気迫と執念

                        オリジン
文字通り 彼の起源






それは


目眩がするほど

男らしくて



痺れるくらい

かっこよかった











優勝したネイサンの
安定感、精神力には
脱帽でしたが




ゆづには


心底魅了されました







SP1位のネーサン・チェン(19=米国)がフリーも1位となり、現行ルールで世界最高の合計323・42点で2連覇。宇野昌磨(21=トヨタ自動車)は合計270・32点で4位。田中刑事(24=倉敷芸術科学大大学院)は14位で日本勢は来年の出場枠で最大3枠を確保した。

逆転Vを逃した羽生は、潔い表情で胸の内を明かした。「まずはショートとフリーでミスをなくすこと。それでも多分、ギリギリ勝てなかったと思う」。五輪2連覇の王者は、うすうす負けを悟っていた。

運命の午後9時2分。全てが決まるといっていい冒頭の4回転ループ。高く舞い上がったジャンプを、氷が柔らかく包み込んだ。続く4回転サルコーも決め、フリーでは世界初となる4回転トーループとトリプルアクセル(3回転半)の連続技もそろえると、最後は右手で強く握り拳。会場内の雰囲気が、大逆転を予感させた。

それでも届かなかった。同じ、3種類4本の4回転ジャンプを跳んだチェン。違いは難易度だった。ともにトーループには挑んだが、チェンのルッツとフリップは、羽生のループ、サルコーより基礎点が高い。出来栄え点による加減はあるが、勝負の前から差がついていた。「完全に実力不足ルッツ、フリップ、アクセルと得点源になるジャンプはそろえたい」。注目されているのは、史上初の4回転アクセル。「もちろん跳びたい。試合で跳ばないと意味がない」と、来季に向けて4回転ジャンプ全種類制覇を目指す。

昨年11月のグランプリ(GP)シリーズロシア杯で右足首を負傷し、練習を開始したのは年明けの1月中旬から。約4カ月ぶりに戦いの舞台に戻ってきたが、状態はよくなかった。今でも痛み止めの薬が必要で、同じ箇所を負傷して挑んだ昨年の平昌五輪の時よりも悪いという。ただ、言い訳はしなかった。「負けには負けの意味しかない。はっきり言って、自分にとって負けは死も同然」。五輪2連覇の王者は、自らをあっさりと切り捨てた。

演技終了後。観客に向かって礼をして頭を上げると「ただいま」とつぶやいた。万雷の拍手を浴びて、大観衆が温かく羽生を迎え入れた。だが現状に“長居”はしない。「次のシーズンに向けて時間はある。ケガしないように、その上で追随されないくらい強くなりたい」。羽生の新たな旅が、ここからまた始まる。










おかえり、そしてお疲れ様、ゆづ

波乱の今シーズンが
終わりました



現役続行を決めてくれた
このシーズンを


まるごとありがとう








*画像、記事は感謝してお借りしました