羽生結弦



強いけど弱い

頑固だけど繊細

情熱と冷静

野生と知性



相反するものを同居させる
複雑で精緻な心のうち




その若さで
壮大な夢を叶え

欲しいものは全て
思い通りに
手にしてきたようだけど




代わりのきかない

たったひとつのその心

ずっと無傷に
守りきれてきたわけじゃない








世界記録もつ五輪王者だけど


その心は決して

鋼で出来てるわけじゃない






傷つけようとすれば
人並み以上に傷つき血も流す

そしてその傷が
身体の傷以上に
ずっと癒えぬこともあり
命まで奪いかねないこともある






昨日
大切な彼の
その事実を
遅ればせながら
私たちは
初めて知った



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才能豊かで優れた容姿

誰よりも輝きを放ち

人々の羨望を集めるから



有名だから



注目の的だから


夢を叶えたから


莫大なお金だって稼げるから




これくらいは有名税?
とんでもない


だからといって
その心を
傷つけていい理由には
決してならない




彼が守りたいものを
侵していい理由には
決してならない




彼は若い

まだ23歳


未来ある

愛され守られるべき

才能豊かな青年




(誰にだってそうだけど)

死にたいなんて

決して言わせちゃいけない



何よりこれは
子を持つ親なら

子に決して
言わせたくない言葉



世界で闘うアスリートだって

帰る家では
羽生家の結弦
代わりのいない
大事な息子


 




命の大切さを知る彼にとっては

死って
言葉のもつナイフは

おそらく
考えた末の最終手段



聞く者のうちに
冷たく消えない傷をつける
この言葉は


本当に
辛かったから
やめてほしい


そんな叫びを伝えて余りある





聞くものにも
痛みを残した叫びだったけど


乗り越えたからこそ


打ち明けられたことだと
思いたいし


打ち明けてくれたことを
慈しみたい




そして


こんな風に

敢えて
声をあげることで



平気そうに見えても
平気だったわけじゃないって

嘘八百の輩に警告し



味方になってほしいひとには
味方になって欲しいって


心からの救いを求めたんだと思う







昨夜コンテニュー楽日

歓喜と夢の宴の最後に投じられた

ひとかけらの懊悩




その言葉に
さざめく気持ちは
確かにあるけど





でも

前記事にも書いた



"幸せも葛藤も分かち合って"



 
今回の告白こそ


まさに


このことなのかも






"人生で一番幸せ"


"生きていてよかった"


"愛してくれてありがとう"




五輪連覇後
繰り返し口にされた言葉たち



すなわち




愛があったから

乗り越えられてきた


愛されているから

生きていくことができた


生きていたから

こうして

幸せを感じることができた





つまり





幸せも葛藤も
分かち合える相手が
自分には
大勢いること

それがそのまま
自分を守る
強さになること






彼はこのことを

昨夜

面と向かって

全国のファンに確認し



世に高らかに

宣言したかったのだと思う



世界を少しずつでも

勇気を持って


変えていくために。


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*画像は感謝してお借りしました




 
楽しいコンテニュー記事期待してた方
ごめんなさい

最後のゆづ挨拶
ショックな告白だったから
今日はまず
それに対しての記事になりました


ショー本編の
めっちゃ盛り上がった内容については
また次回に