昨日は職員室で残業している夢を見た。

 

そこは本当に不思議な場所で

 

ドロドロに溶けた時間の中を

匍匐前進するような淀みがある。

 

 

漢字ドリルの〇つけをしていたら

 

学年の先生に次の単元のことを相談していたら

 

 

 

あっというまに夜の8時9時を回っている。

 

 

机を並べて仕事をしている他の人たちもまた

そのドロドロに溶けた時間の中にいる。

 

 

「12時間後にまたここに居るねー」

なんて話しながら。

 

 

そこから右足、左足、と順に抜け出すのは

なぜかとてつもなく難しい。

 

 

とくに身近にダラダラ仕事する系の

全然帰らない先生がいると

 

いつのまにか道連れになって

自分も全然帰れない。

 

 

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職員室でドロドロに溶けた時間の正体は

 

生活の時間だ。

 

 

自分のために家でごはんを作ったり

 

なんにもしないを自分に許す時間。

 

 

あとで振り返ると

確かに忙しかったのだけど

 

 

それと同時に

 

あの頃のわたしは、何をあんなに

忙しくしていたんだろう、と思う。

 

 

 

忙しかったわりには

あまり記憶にも残っていない

中身のない時間だから。

 

 

溶かしてしまった時間には

いつもそういう特徴がある。

 

 

ドロドロに溶けた時間の中にいる自分は

 

いつも、心ここにあらず。